ツーリズムEXPOジャパン2014で観光の世界を学びました

観光に関する研究や就職を考える上で参考になりました

 9月26日(金)、東京ビッグサイトで開催された「ツーリズムEXPOジャパン2014」(主催:公益社団法人日本観光振興協会、一般社団法人日本旅行業協会)に国際観光学部1〜3年生23名が参加しました。ツーリズムEXPOジャパンは、昨年度までJATA旅博という名称で開催されていたイベントで、世界の国や地域、運輸・航空業界、ホテル業界、旅行業界、国内地域などがブースを出展し、プロモーションや商談を行う世界最大級の旅の祭典です。
 11時から始まったツーリズムEXPOジャパンでは、学生がそれぞれ興味や関心のあるブースを周り、各国の出典者や業界関係者から説明を聞いたり、さまざまな体験をしたりしました。当日は全国から観光を学ぶ学生や観光関連の業界関係者が多数参加していました。初めて参加する学生が多かったこともあり、その規模の大きさに驚くとともに、観光に関する研究や観光業界への就職を考える上で、とても有意義な時間になりました。
 昨年度と同様、今回もたくさんの出典ブースの中で、特に興味や関心を持ったブースを1〜2つ選び、その内容や特徴について、参加した学生が報告します。(森重昌之)

写真−当日の様子

  • ツーリズムEXPOジャパン2014の参加学生

  • 会場の様子

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参加したゼミ生の報告

地域ごとの特色を感じた
 国際観光学部2年 合田絵里奈

 9月26日に行われた世界最大級の旅の祭典「ツーリヅムEXPOジャパン」に、森重ゼミと大谷ゼミの合同で参加しました。「新しい旅が始まる」というテーマをもとに開催されており、新しい旅のスタイルや国内外の魅力の発信の場として、海外から150を超える国や地域、国内からは47都道府県が参加していました。最新の地域の魅力情報だけではなく、食べ物やエンターテイメント、伝統工芸の体験やキャンピングカーを利用した「くるま旅」など、新しい文化を体験することができました。
 さまざまな地域の中で私が一番関心を持ったのは、韓国観光公社のブースでした。私はこの春に大規模なデパートやさまざまな店が集まっている明洞を訪れ、買い物や食事に大変満足しました。しかし、一度訪れただけで満足してしまい、もう一度訪れるのであれば他の国を訪れたいと思っていました。私は国内を旅行するとき、有名な観光地ではない、その地域のありのままを感じることができる地域に行きますが、海外となれば有名な観光地にしか行ったことがありませんでした。そのため、韓国のイメージもビルがたくさんあり、ショッピング街というイメージが強く残っていました。
 韓国の方の話を聞いたところ、ソウルや釜山、明洞といった定番スポットではなく、韓国のありのままの地域をテーマにして旅に出る、韓国農村ツアーというものを紹介してくださいました。体験旅行に自然旅行、伝統旅行、ウェルビーング旅行の4つが紹介されており、どれも初めて見る韓国の景観でした。この4つのテーマで紹介されているツアーでは、どれも緑が多く、山や川、城など、どれも素晴らしいものばかりでした。建物もビルではなく、伝統的な建築様式の家屋で、韓国の趣を感じることができます。
 済州では、自然遺産に登録された済州火山島と溶岩洞窟やその他の自然を五感で楽しむことのできる、オルレのコースが現在26コースもあります。オルレとは、大通りから民家に至る小さな小路を表す済州の方言です。済州のオルレでは、島の景色や歴史を歩きながら学ぶことができます。ツアーの紹介だけではなく、韓国の民族衣装であるチマチョゴリを試着することができました。チマチョゴリを体験するブースでは人がたくさん並んでいましたが、韓国の伝統のお茶が数種類、誰でも飲めるよう置いてあるなど、待ち時間にでも韓国を体験できる工夫がされていました。
 今回、このツーリズムEXPOジャパンに参加し体験をすることにより、韓国だけではなく、さまざまな「新しい旅」を発見することができました。

観光と復興支援の結びつきを学んだ
 国際観光学部2年 長谷川真保

 9月26日に、東京ビッグサイトで開催された「ツーリズムEXPOジャパン」に参加しました。当日は、国内外の旅行業界の関係者の方をはじめ、観光を学んでいる学生がたくさん参加していました。日本だけではなく、アジア、アメリカ、ヨーロッパなどの国々の政府観光局もブースを出展していて、民族衣装を展示したり、旅行パンフレットを配布したりと、各国ごとに特徴が見られました。また、共通して見られた特徴として、クイズやスタンプラリーを実施し、特産品が当たる抽選会を実施しているブースが多く見られました。その他、JR西日本では北陸新幹線の開通に伴う新車両の座席の試乗体験、多くの航空会社でも新シートの試乗体験が行われていました。ブースごとに、パンフレットを配るだけでなく、ブースを訪れた人を楽しませる工夫がなされていたと感じました。
 たくさんあったブースの中で、私がもっとも注目したのが、“東北復興市”です。東日本大震災で被災した三陸地域の特産品の販売などを行っていました。この復興市では、観光産業だからこそできる支援として、被災地で立ち上がった新事業でした。震災で被災された岩手県・宮城県・福島県などの出展ブースに加えて、ツーリズムEXPOジャパンの主催者の方が、復興市のブースを設けていました。私は、観光産業で東北の被災地の復興支援を行う取り組みがあることを初めて知りました。私自身、ボランティア活動で東北の復興支援活動に参加していて、復興市のブースを訪れた際に、自分が学んでいる観光と復興支援というものがどのように結びついていくのかということが少しわかった気がしました。そして、もっと観光と復興支援の関わりについて学んでいきたいと思いました。また、「がんばろう!日本!」のスローガンのもと、少しずつ復興へ向けて動き出していると実感することができました。
 今回のツーリズムEXPOジャパンに参加し、異文化に触れることができたり、さまざまな地域の観光に対する取り組みなどを学んだりすることができました。このツーリズムEXPOジャパンで、今まで知らなかった観光業界に関することについて、多くの情報を得ることができ、とても勉強になりました。また、自分が興味のある観光まちづくりについて、さらに日本各地で行われている取り組みについて、それぞれの風土や特徴を生かした取り組みがたくさんあることがわかりました。今回得ることができた情報や知識を、これからのゼミ活動などに生かしていきたいと思います。

観光の魅力に触れたツーリズムEXPOジャパン
 国際観光学部2年 榊原知恵

 私は今回、初めてツーリズムEXPOジャパンに参加しましたが、都道府県や宿泊施設、旅行会社、航空会社や世界のグルメまで、さまざまなブースが設けられており、一周するのも大変なほど大きなイベントで驚きました。国内にも海外にも知らない観光地がたくさんあり、もっと視野を広げたい、たくさんの土地で人との交流を深めたいという気持ちが強くなりました。
 その中でも、印象に残っている北海道のブースについて紹介したいと思います。2015年度末を予定に北海道新幹線の開業を控え、そこに新たな旅の始まりを感じたからです。北海道は広大な土地が広がっているため、アクセスが不便なイメージを持っていました。テレビ番組でも移動時間が長く、大変そうな光景を見たことがあります。北海道新幹線は東北新幹線の新青森駅から札幌駅までの約360?を結ぶ路線で、2015年度末には新青森駅−新函館北斗駅間の約149?が開業します。新函館北斗駅から新青森駅まで約1時間、東京まで約4時間のスピードで走ります。目的地までのアクセス方法が増えるだけでなく、人や物の流れが活発になり、観光客の増加も見込むことができるようになります。また、新たにできる駅も、四季や津軽の浜辺、青函トンネル、木々や人びとのたくましさなどをイメージしたデザインとなっているそうで、期待は高まる一方です。車両は「Hokkaido」の頭文字を取って「H 5系」と名付けられ、北海道ならではの湖や乳製品、雪の結晶やラベンダーなどを思い出させるデザインを取り入れた、表現豊かな車両になっているそうです。
 他のブースにおいても、アンケートやクイズに答えたり、じゃんけん大会をして地元のお菓子やフルーツの盛り合わせをいただくことができたり、観光パンフレットを自由に持ち帰ることができたり、衣装を着るなどの体験もできたりしました。じゃんけん大会では、一緒に行ったゼミ生の中で私だけ負けてしまうという残念なこともありましたが、それをきっかけに各ブースのスタッフの方に観光地のおすすめコースを聞いたり、写真を撮っていただいたり、地元の話で盛り上がったりするなど、旅の醍醐味である人とのふれあい、つながりができることの楽しさを改めて実感することができました。自分の住む地域や日本の良さを再認識できるチャンスでしたし、行ったことのない国の文化に触れ、その雰囲気を身近に感じることで、新たに興味を抱くことのできる良い機会でした。「十旅人十景色」という素敵な言葉に出会うこともできました。これからもさまざまな情報に触れ、人とのつながりを創出できる幅広い旅の魅力をたくさんの人に発信していきたいです。

観光まちづくりの基礎を見直すことができた
 国際観光学部2年 吉田知奈

 9月26日(金)、森重ゼミに入って初めてのフィールドワークとして、東京ビッグサイトで行われたツーリズムEXPOジャパン2014の見学に行きました。
 ツーリズムEXPOジャパンは、各国や各地域のPRイベント、旅行会社や航空会社の展示など、さまざまな視点から世界中の観光を盛り上げていこうというイベントで、旅行業界だけでなく、世界を股にかけて活躍している企業も多く出展していました。各国や各都道府県のブースでは、それぞれの観光名所や特産物、伝統芸能などの展示や体験スペースを設けており、担当者の説明を聞きながら体験したり、写真や展示物を見たりするなど、旅行した気分になりました。
 その中でも私が特に魅了されたブースは、朝の連続ドラマ「あまちゃん」で一世を風靡した、岩手県北三陸市のPRブースでした。ここではもちろん、担当者の方があまちゃんの格好をしていたり、海をバックに写真撮影ができたりと、大々的にアピールしていました。しかし、私が気になったのは、絵馬を書く体験ができることでした。絵馬といっても、私たちがよく目にする木の板でできた絵馬ではなく、三陸市独特の「ホタテ貝に絵馬を書いて神様にお願いをする」というものでした。絵馬をただ書くだけでなく、実際に奉納していただけるとのことでした。今まで木の絵馬しか見たことがなかったので、可愛らしく素朴な見た目に惹かれて調べてみると、この絵馬は「恋し浜ホタテ」と呼ばれ、最近では恋愛のパワースポットとして口コミで話題になっているそうです。もともと、1985年10月に三陸鉄道で一番新しい駅として開設された「小石浜駅」という駅が、2009年7月に「恋し浜駅」に改名された時に、来駅の記念として吊るされていたものでした。今では恋し浜絵馬が待合室に飾られ、人びとの願いと「愛」のこもった駅であることから、「愛の浜辺」の愛称で親しまれているそうです。
 今まで、岩手県に対して観光目的で興味を持ったことはありませんでした。しかし、今回のツーリズムEXPOジャパンを通して、北海道や沖縄県のような観光客が多く集まる華やかな場所以外にも目を向けると、小さな観光資源がたくさんあることに気づきました。地域活性化を学ぶ上で、「その土地にどれほどの美しい大きな資源があるか」ではなく、「どれほどの小さな資源でも、多くの人を呼べる大きな資源にできるか」ということを考えなくてはならない大切さに気づきました。
 これから森重ゼミで観光まちづくりを学ぶ前にツーリズムEXPOジャパンを訪れることができて、本当に良かったと感じています。

心情の変化の機会になった
 国際観光学部2年 竹岡英人(大谷ゼミ)

 今回9月26日、27日、28日に東京ビックサイトで行われた「ツーリズムEXPOジャパン」に、ゼミ活動の一環として参加しました。私たちは一般の方が入場できる27日、28日ではなく、観光を学ぶ大学生が参加できる26日に参加しました。イベント会場となった東京ビックサイトでは、私たちのように学生としてスーツを身にまとって参加している人たちや、観光業界や財団法人の方々など、たくさんの人びとが集まっていました。
 その中でも特に印象深かったのは、その国独特の色彩豊かな衣装を身にまとっていた外国の方々です。これらの方々だけでなく、おそらく他の国からこのイベントに参加したと思われる外国の方々も大勢見られ、この東京ビックサイトが世界の中心ではないかと感じるほどの光景でした。会場の中に入るとさまざまなブースがあり、1日では周りきれないほどの数のブースがありました。それぞれ分野別に分かれていて、海外の国や地域、日本の地域、航空業界、ホテル業界など、多種多様にわたっていました。また、各国の食を味わえるフードコートエリアも魅力的でした。初めて目にする料理もたくさんあり、イベントに来ていた人たちを魅了しているように見えました。海外の食文化も観光したいと思わせる条件の1つなのだと、改めて感じました。
 いろいろなブースがあった中で、私が気になったのは、日本商工会議所、通称Feel NIPPONというブースです。さまざまな都道府県の街並みやご当地グルメ、地域の祭りなど、日本だからこそ知ることができることに興味が惹かれました。新しい旅、食、そして技といったテーマを強調しており、テーマの先にあるものを見据えているように思えました。例えば、北海道の小樽商工会議所では食の宝庫「しりべし」美味体験ということで、農産資源が豊富な地域だからこそできる、旅行の目的の1つにその地域の食を楽しむといった、他とは違う新しい観光のスタイルではないかと思いました。他にも、「あまちゃん」で一躍有名になった岩手県久慈市では、「あまちゃん」のロケ地を見ることができるなど、「あまちゃん」の世界を追体験することができ、昨年のブームの勢いをこれからも強く押していこうという気持ちが感じられました。
 今回、ツーリズムEXPOジャパンに参加して、自分の中での観光のあり方など、観光のカテゴリーがこれほどもあるのかと思い、まだまだ自分の知らないことが多々あると感じました。これから観光を学んでいく上で、ツーリズムEXPOジャパンへの参加は自分にとって良い体験となりました。

東京で感じた日本の観光ビジョン
 国際観光学部2年 李龍珠

 ツーリズムEXPOジャパンは日本最大の観光博覧会で、昨年までは日本観光振興協会と日本旅行業協会がそれぞれ主催したイベントが行われていましたが、今年からは2つのイベントが統合し、最も大きいツーリズムイベントになりました。
 ツーリズムEXPOジャパンには日本国内の地域のブースだけでなく、世界のさまざまな国や都市のブースも設置されているほか、航空会社やクルーズ会社、交通会社など、ツーリズムに必ず必要な移動手段に関するブースもたくさんありました。また、会場内には観光に欠かせない世界各国の食べ物を食べる場所もあり、そこでおいしい料理を食べながらツーリズムEXPOジャパンを楽しむことができました。さらに、海外のブースには、日本人がその国の観光地を説明するのではなく、現地の方と話ができ、直接説明を聞いたり、気になることや今まで知りたかったことを質問したりできます。現地の方は、詳しい内容まで正解に答えていただけるので、その国へ旅行に行きたいと思っている人にとって、テレビや本でしか伝えられなかったその国の文化を教えていただくことができ、とても良い機会になります。
 各国や地域によって広報方法が違う点も、ツーリズムEXPOジャパンの見所のひとつです。韓国のブースでは、伝統衣装を着て踊ったり、その伝統衣装を着たりする時間があったほか、最近コスメが流行っていることから化粧品のサンプルが配られていました。また、沖縄県のブースには、沖縄にいる熱帯魚が大きな水槽を泳いでいて、人びとがブースを通る際にすぐ見えることから興味を引きました。さらに、オーストラリアのブースは最近注目され、人気になっている赤ワインと白ワインの2種類が準備され、オーストラリアのアクティブな広報映像を見ながらワインを飲むことができました。
 今回ツーリズムEXPOジャパンに初めて参加しましたが、思っていた以上に規模の大きなイベントに驚きました。そして、会場全体的が生き生きしていて、とても良い雰囲気でした。最初、このイベントは観光商品を販売するために行われ、観光商品の説明を聞くだけだと思っていましたが、さまざまなブースを見ているうちに、国や地域のことを知ってもらいたい、文化的な交流がしたいということが強く感じられました。
 少し残念だった点は、ブースによってイベントが行われている時間が違うのですが、スケジュール表などがなく、どこで何時にどのようなイベントがあるのか、よくわかりませんでした。もし、各ブースに何時にどのようなことを行うのかというスケジュールがあれば、もっと楽にイベントを楽しむことができると思いました。しかし、私が今学んでいる観光が活気あふれるものだと感じることができた良い機会でしたし、将来も期待できる分野だと感じたので、これからも自信持って国際観光を学んでいきたいと思いました。

世界各国の魅力と今後の自分の課題が発見できた1日
 国際観光学部2年 小西美穂(大谷ゼミ)

 今回、9月26日〜28日に東京ビッグサイトで行われた世界最大級の旅の祭典、ツーリズムEXPOジャパンに参加させていただきました。参加するにあたり、ツーリズムEXPOジャパンとは何かについて調べた結果、以前開催されていた日本旅行業協会主催の「JATA旅博」と日本観光振興協会主催の「旅フェア日本」が統合されているものと知り、ものすごく規模が大きいものなのだと感じ、とても楽しみにしていました。
 実際会場に入ってみると、会場の規模の大きさと私たちと同様に観光学を学んでいるスーツを着た学生の多さに驚きました。47都道府県と世界150を超える国・地域のブースが集結しており、ひとつひとつのブースをゆっくり見ていると、とても1日では回りきれない規模でした。どのブースもその地域の良さを存分に出していて、パンフレットや説明だけではなく、例えば韓国のブースでは民族衣装のチマチョゴリを着て写真を撮る体験ができました。また、岐阜県のブースではダーツが設置していて、景品としてその土地の名産がもらえるようになっていて、私は岐阜長良川の薬用入浴剤をいただきました。
 さまざまなブースがある中で、私が一番心に残ったのは島根県のブースです。そこでは、島根県といえば誰もが頭に浮かぶ出雲大社を実際に訪れているかような体験ができました。出雲大社は縁結びの神様が祭られていますが、縁結びの絵馬がブースに設置してあり、絵馬を書くことができ、実際に出雲大社に持って帰ってお炊き上げしてくださるそうです。この他にも、ご縁袋をはじめ、出雲大社にまつわるさまざまなものがありました。このような体験ができ、ますます島根県の出雲大社に行きたいという気持ちが沸いてきました。そして、「島根県=出雲大社」だけではなく、世界遺産である石見銀山や、以前CMで話題になった幸せを運ぶシロイルカに出会える「しまね海洋館アクアス」などもあり、観光資源が豊富な県だと思いましたし、印象も変わりました。
 初めてこのようなイベントに参加させていただき、ものすごくよい経験ができました。さまざまな工夫が施されており、県外・国外の多くの方に素晴らしさをさまざまな形で表現していて、とても勉強になりました。そして、どのブースも本当にその地域・国にいる感覚を味わうことができ、自分自身も観光客になったつもりで楽しませていただきました。その反面、楽しみ過ぎた部分もあるので、今後このような機会があれば、もっと客観視できるよう自分自身を成長させなければならないという課題もできました。
 このような機会を与えてくださった森重先生、ありがとうございました。

マレーシアブースで得たもの
 国際観光学部2年 温莎莎

 旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」は世界150以上の国と地域、47都道府県と地域が参加する世界最大級の旅のイベントです。今回、ツーリズムEXPOジャパンに参加して、出展する国や地域それぞれが趣向を凝らしたブースで、旅の気分を味わえたほか、国内、海外のさまざまなステージパフォーマンスを一緒に楽しむことができ、おもしろかったです。
 ツーリズムEXPOジャパンでは、ただ日本国内や世界中ブースを見学するだけではありません。私は、会場内のいろいろな場所にあるスタンプラリーに参加しました。その結果、観光や航空会社などについて学ぶことができただけでなく、いろいろな景品もいただきました。また、それぞれのブースでは、スタッフの方々が紹介してくださり、実際にその国の人びとともコミュニケーションしながら、世界各国の料理や民芸品、文化に触れることができました。例えば、各国の料理が食べられるフードコーナー、ワインのテイスティング・コーナー、沖縄ビールのオクトーバーフェストのコーナーなどがあるほか、各国の民族舞踊なども一日中楽しめます。実際に沖縄の伝統衣装を着たり、試飲したりするなど、普段なかなかできない体験をたくさんすることができ、さらに興味が深まりました。
 中でも私が一番興味を持ったブースは、「ご飯を食べた?で始まる国」という挨拶が印象的であったマレーシアです。マレーシアでは、友人・知人に会った時の挨拶の言葉が「Sudah Makan(スダ・マカン)?」だそうです。これは「もうご飯を食べた?」という意味ですが、食事の時間に関係なく「スダ・マカン?」を使うそうです。マレーシアは食をとても大切にする国で、社会の中心に食があり、食べることが大好きなマレーシア人らしい挨拶だと思いました。
 マレーシアの有名な料理の1つは、「ナシレマ」です。ナシレマは、マレーシアですべての民族に最も日常的に食べられている料理です。「ナシ」はご飯、「レマ」はココナッツオイルの意味で、ココナッツミルクで炊いたご飯に、甘辛のサンバルソース、揚げた小魚(イカンビリス)、ピーナッツ、タマゴ、キュウリが添えられて、食感や味のバランスも抜群だそうです。バナナの葉に包まれたものが街中で売られていて、通勤途中で購入する人びとの姿もよく見られるそうです。とてもおいしそうで、食べてみたいと思いました。このように、マレーシアに直接行かなくても、見たり体験したりすることができ、イベントやお祭り期間とは違う、マレーシアの雰囲気を楽しむことができました。チャンスがあれば、一度行ってみたいと思います。
 ツーリズムEXPOジャパンでは、世界各国の方々がパフォーマンスするイベントを見たり、なかなか手に入らない資料をいただいたりしました。国内外の旅行情報が集まるので、1箇所でさまざまな資料を入手できたほか、行ったことのない国や地域の方々と直接お話しすることができ、貴重な情報を得る機会になりました。また、新しい旅のスタイルを体感することもできました。今回学んだことを今後の仕事にも生かせるように、さらに努力していきたいと思います。