森重ゼミ・バンクーバー体験報告12

ホテルでの海外インターンシップでたくさんの経験を得ています

 今月も森重ゼミ3年の久保田萌子さんからレポートが届きました。先月の面接に合格した久保田さんは、4月からカナダ・バンクーバーのホテルでインターンシップを始めており、今回はハウスキーパーの仕事の様子を詳しく伝えてくれています。海外インターンシップはこれまでの留学とは異なり、英語によるコミュニケーションだけでなく、ホテルでの裏方の仕事や海外での働き方のスタイルなど、非常に多くの経験を得る機会になります。今月は海外インターシップによるさまざまな学びの様子をお伝えします。(森重昌之)

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インターンシップと新しい生活
 国際観光学部3年 久保田萌子

 今月のレポートでは、4月から始まったホテルインターンシップについて報告します。
 私は最初の1〜2か月、ハウスキーパーとして働くことになりました。ほとんどが平日で、午前8時から午後4時まで働きます。日によって変わることもありますが、毎日1人のトレーナーが付いて仕事を教えてくださり、さまざまなアドバイスをいただきます。最初の日は、基本的なハウスキーパーの仕事の流れを教わりました。1人が1日1フロアを担当します。部屋は、ゲストが外出している空室とすでにチェックアウトした部屋の2種類に分けられます。空室とチェックアウトの場合では、シーツやタオルなどの交換に違いがあるからです。仕事内容は主に、ベッドメイキング、シャワールームの掃除、コーヒーやシャンプーなどの備品の補充、掃除機をかけることです。一緒に働くトレーナーは、私の仕事の良いところと悪いところをわかりやすく指導してくださいます。ハウスキーピングで働いている人びとはさまざまな国からの移住者が多く、皆さん仲が良い様子です。基本的に1人でする仕事ですが、忙しくない日にはトレーナーといろいろな話をし、みんなで一緒に休憩時間をとるので、仲良くなります。
 備品が壊れた時にすぐに来て修理をする人、ランドリールームで働く人、洗い終わったタオルやシーツを運んできて補充する人、ゴミとリサイクルを持っていく人と、まだ短い期間ですが、ハウスキーパーの部門だけでこれだけの人びとと出会い、見えないところでたくさんの人がホテルのために働いているということがわかりました。また、年齢や地位、国籍に関係なく、トレーニング中である私にもフレンドリーに話しかけてくださり、皆さん良い雰囲気で働いているように感じます。
 ちなみに、今日の私のトレーナーはポーランド出身で、このホテルで27年間ハウスキーパーとして働いている方でした。このトレーナーはいつもポジティブ、フレンドリーで、「最初はスピードよりもきちんとすべて覚えることが何より大事だよ」と教えてくださいました。また、「ハウスキーパーはフロントデスクのような表の仕事ではないけれど、周りの人と仲良く、好きな仕事だからこれだけ長く続けられるんだ」と話していました。
 インターンシップが始まってから、先月までの学校に行っていた時とは生活のリズムが変わり、友人と会えるのは仕事が休みの週末だけになりました。週末はルームメイトや友人と映画を見に行ったり、ダウンタウン周辺の観光地へ行ったり、一緒に夕食を食べたりすることが多いです。バンクーバーは雨が多いですが、だんだん暖かくなり、昼間は半袖姿の人も見かけるようになりました。11か月間の留学も9か月目に入るところまで来ました。5月も同じところでインターンシップを続ける予定ですので、引き続き頑張りたいと思います。
  • インターンシップ先のホテル周辺

  • Capilano Suspension Bridge

  • English Bay