香川県小豆島で現地調査を実施しました(2)
小豆島のさまざまな美しい景観を視察しました
森重ゼミ3年生が9月7日(月)〜11日(金)まで、香川県小豆島で実施した現地調査報告の第2弾です。今回は美しい景観を調査したグループの報告です。小豆島はエンジェルロードや寒霞渓が有名ですが、他にも美しい景観がたくさんあります。このグループでは、最初に土庄町役場と小豆島観光協会で聞き取り調査を行い、そこで教えていただいた景観の美しい場所を視察しました。調査期間前半はあいにくの空模様でしたが、それでも岬や展望台から眺める多島景観、朝日や夕日、星空はとても美しいものでした。以下で、現地調査の様子をゼミ生がレポートします。(森重昌之)
フィールドワークの様子
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参加したゼミ生の報告
新たな魅力を発見することの重要性
国際観光学部3年 温莎莎
小豆島フィールドワークの初日、私たちはエンジェルロードと迷路のまちで調査を行いました。
エンジェルロードは、潮の満ち干きとともに現れたり、消えたりする不思議な砂浜の道です。とてもきれいで神秘的な現象から、大切な人と手をつないで渡ると幸せになれるというジンクスがあり、願いが叶うと言われています。海の中から現れる道に感動しました。
エンジェルロードに到着するなり、一目散に海岸へ駆けていくゼミ生たちが海で遊ぶ表情は、本当に生き生きとしていて、楽しかったです。ただ調子に乗り過ぎて、ずぶぬれになってしまいました。靴や足が汚れた時のために、洗い場が用意されていると良かったと思います。途中、韓国語や中国語を耳にしたので、とても驚きました。最近は「日本熱」という旅行が流行していますが、小豆島にも外国人観光客が訪れているのは珍しいと思い、驚きました。地元のおじさんにうかがったところ、3年に一度開催されるようになった瀬戸内国際芸術祭の頃から観光客が増えているとのことで、いろいろなことを教えていただきました。全然知らない方と順調に話すことができたのは、日本に来て初めてでしたので、とても嬉しかったです。
次に、迷路のまちを訪れました。迷路のまちは土庄町の個性的な町並みであり、海賊から島民の生活を守るため、また海風から建物や日常生活を守るため、意図的につくられたそうです。複雑に入り組んだ路地が迷路のようであるということから、いつ頃からか「迷路のまち」と呼ばれるようになりました。迷路のまちには、大きく、派手な西光寺があります。西光寺の周辺には昔懐かしい町並みが残っています。石塀の路地からは、西光寺の三重塔が見え、とても良い感じです。入り組んだ路地を思いのままに歩きましたが、どこに出るのか、何があるのか、まったくわからず、曲がり角があるたびにワクワクしました。猫がゆったり寛いでいたり、風情のある建物があったり、「あれ、さっきもここに来たな」という感じで、同じところに何度も出てしまいました。迷路のまちは何回行ってもおもしろいと思います。もし迷ったら、三重塔をめざせば一番わかりやすいのではないでしょうか。迷路のまちには、建物の壁際や道の両側にたくさんの人形が置かれていたほか、花壇なども見られ、なかなか個性ある風景です。今回は、迷路のまちの中にある迷路ハウス「変幻自在の路地空間」にも行きました。迷路ハウスにあるくらい道は、風呂場を改装していました。入った瞬間、前に何があるのか、いつ出られるのかわからず、とても驚きました。最後の出口は冷蔵庫です。とてもおもしろかったですし、良いアイディアであると思いました。
迷路のまちを歩いていると、地元の方や移住者に会いましたが、皆さん親切に挨拶してくださり、とても幸せを感じました。さらに、移住者スタッフから「小豆島に住んでいる人びとが家の前で知らない人に出会ったら、うどんを出している」と聞きました。これは島の文化であると思います。都会では同じマンションに住んでいたり、建物が向かいあっていたりしても、挨拶をしたことのない人が大勢いるように思います。それに比べ、今回はのんびりした、楽しい町歩きでした。
エンジェルロードは、潮の満ち干きとともに現れたり、消えたりする不思議な砂浜の道です。とてもきれいで神秘的な現象から、大切な人と手をつないで渡ると幸せになれるというジンクスがあり、願いが叶うと言われています。海の中から現れる道に感動しました。
エンジェルロードに到着するなり、一目散に海岸へ駆けていくゼミ生たちが海で遊ぶ表情は、本当に生き生きとしていて、楽しかったです。ただ調子に乗り過ぎて、ずぶぬれになってしまいました。靴や足が汚れた時のために、洗い場が用意されていると良かったと思います。途中、韓国語や中国語を耳にしたので、とても驚きました。最近は「日本熱」という旅行が流行していますが、小豆島にも外国人観光客が訪れているのは珍しいと思い、驚きました。地元のおじさんにうかがったところ、3年に一度開催されるようになった瀬戸内国際芸術祭の頃から観光客が増えているとのことで、いろいろなことを教えていただきました。全然知らない方と順調に話すことができたのは、日本に来て初めてでしたので、とても嬉しかったです。
次に、迷路のまちを訪れました。迷路のまちは土庄町の個性的な町並みであり、海賊から島民の生活を守るため、また海風から建物や日常生活を守るため、意図的につくられたそうです。複雑に入り組んだ路地が迷路のようであるということから、いつ頃からか「迷路のまち」と呼ばれるようになりました。迷路のまちには、大きく、派手な西光寺があります。西光寺の周辺には昔懐かしい町並みが残っています。石塀の路地からは、西光寺の三重塔が見え、とても良い感じです。入り組んだ路地を思いのままに歩きましたが、どこに出るのか、何があるのか、まったくわからず、曲がり角があるたびにワクワクしました。猫がゆったり寛いでいたり、風情のある建物があったり、「あれ、さっきもここに来たな」という感じで、同じところに何度も出てしまいました。迷路のまちは何回行ってもおもしろいと思います。もし迷ったら、三重塔をめざせば一番わかりやすいのではないでしょうか。迷路のまちには、建物の壁際や道の両側にたくさんの人形が置かれていたほか、花壇なども見られ、なかなか個性ある風景です。今回は、迷路のまちの中にある迷路ハウス「変幻自在の路地空間」にも行きました。迷路ハウスにあるくらい道は、風呂場を改装していました。入った瞬間、前に何があるのか、いつ出られるのかわからず、とても驚きました。最後の出口は冷蔵庫です。とてもおもしろかったですし、良いアイディアであると思いました。
迷路のまちを歩いていると、地元の方や移住者に会いましたが、皆さん親切に挨拶してくださり、とても幸せを感じました。さらに、移住者スタッフから「小豆島に住んでいる人びとが家の前で知らない人に出会ったら、うどんを出している」と聞きました。これは島の文化であると思います。都会では同じマンションに住んでいたり、建物が向かいあっていたりしても、挨拶をしたことのない人が大勢いるように思います。それに比べ、今回はのんびりした、楽しい町歩きでした。
島民のあたたかさや熱意を感じた小豆島観光協会の聞き取り調査
国際観光学部3年 長谷川真保
小豆島を観光目的で訪れた人びとに、移住を考えるきっかけをつくることをテーマに、9月7日から11日まで小豆島で現地調査を行いました。
2日目の午前中に、小豆島観光協会を訪問し、聞き取り調査を行いました。実際に島に住んでいらっしゃる方々に、「小豆島の落ち着くスポットはどこですか」、「好きな場所はどこですか」などといった質問をしました。小豆島に住んでいらっしゃる方々から見ても、小豆島の自然は魅力的であるということがわかりました。海と山との距離がとても近い上に、小豆島から見渡す景色はすべて同じではなく、本州や四国、淡路島を見ることができるなど、さまざまな景色があることに気づきました。また、京都から移住された観光協会の職員の方も、「小豆島の海が好きで、波の音を聴くと落ち着く」とおっしゃっていました。また、海岸線をドライブすることや、住民の方とお話しすることも好きと話してくださいました。
聞き取り調査の中で、移住者と小豆島の住民がかかわる機会がたくさんあるように感じました。移住者と住民が島の話をしたり、一緒にご飯を食べたりしながら交流する「交流カフェ」が開催されたり、肥土山地区において伝統行事である歌舞伎で移住者も役を演じたり、祭りに参加したりすることがあることがわかりました。観光協会の福井さまは、「小豆島の住民の方々は、移住者に一度声をかけたら、もう友人のような感覚で接してくれる。野菜をくれたり、町内で声をかけてくれたりする」と話していただきました。実際に私たちが島内で調査している時にも、住民の方が自然と声をかけてくださいました。
現在、小豆島には年間約200人が移住してきています。しかし、移住者が増加することによって生じる問題もあることもわかりました。移住を始めて島の窮屈さを感じたり、思っていた暮らしと違っていたりするなどの理由で、島を出て行く人も中にはいるということがわかりました。移住者の増加に向けてこれからも取り組んでいくのであれば、移住者をしっかりと受け入れ、長期的にサポートしていくことが重要になると感じました。また、行政や観光協会だけでなく、小豆島の住民の方々との協会が官民一体となった体制づくりも、移住者の増加に向けた1つの取り組みになるのではないかと思いました。
最後に、今回の聞き取り調査を行うにあたり、小豆島観光協会の方々にはお忙しい中お時間を割いていただき、ご協力いただきましたことを厚く御礼申し上げます。
2日目の午前中に、小豆島観光協会を訪問し、聞き取り調査を行いました。実際に島に住んでいらっしゃる方々に、「小豆島の落ち着くスポットはどこですか」、「好きな場所はどこですか」などといった質問をしました。小豆島に住んでいらっしゃる方々から見ても、小豆島の自然は魅力的であるということがわかりました。海と山との距離がとても近い上に、小豆島から見渡す景色はすべて同じではなく、本州や四国、淡路島を見ることができるなど、さまざまな景色があることに気づきました。また、京都から移住された観光協会の職員の方も、「小豆島の海が好きで、波の音を聴くと落ち着く」とおっしゃっていました。また、海岸線をドライブすることや、住民の方とお話しすることも好きと話してくださいました。
聞き取り調査の中で、移住者と小豆島の住民がかかわる機会がたくさんあるように感じました。移住者と住民が島の話をしたり、一緒にご飯を食べたりしながら交流する「交流カフェ」が開催されたり、肥土山地区において伝統行事である歌舞伎で移住者も役を演じたり、祭りに参加したりすることがあることがわかりました。観光協会の福井さまは、「小豆島の住民の方々は、移住者に一度声をかけたら、もう友人のような感覚で接してくれる。野菜をくれたり、町内で声をかけてくれたりする」と話していただきました。実際に私たちが島内で調査している時にも、住民の方が自然と声をかけてくださいました。
現在、小豆島には年間約200人が移住してきています。しかし、移住者が増加することによって生じる問題もあることもわかりました。移住を始めて島の窮屈さを感じたり、思っていた暮らしと違っていたりするなどの理由で、島を出て行く人も中にはいるということがわかりました。移住者の増加に向けてこれからも取り組んでいくのであれば、移住者をしっかりと受け入れ、長期的にサポートしていくことが重要になると感じました。また、行政や観光協会だけでなく、小豆島の住民の方々との協会が官民一体となった体制づくりも、移住者の増加に向けた1つの取り組みになるのではないかと思いました。
最後に、今回の聞き取り調査を行うにあたり、小豆島観光協会の方々にはお忙しい中お時間を割いていただき、ご協力いただきましたことを厚く御礼申し上げます。
小豆島が持っている魅力
国際観光学部3年 李龍珠
今回の小豆島のフィールドワークでは、小豆島に来られる観光客が小豆島を楽しみ、それをきっかけに小豆島での移住を考えてもらえるよう、さまざまな調査を行いました。ガイドブックに載っていない景色が綺麗なところや小豆島に住んでいる方々が日常生活で疲れた時にゆったりできる場所などを聞き取り調査で明らかにしたほか、土庄町役場で移住者を増やすために行っている取り組みや小豆島の改善すべき点などをうかがいました。例えば、移住者を増やす取り組みでは、「島暮らし体験ツアー」という、島へ移住して生活したい人のために部屋を貸し出す仕組みがあります。2週間から最長3ヶ月間、実際に小豆島で暮らしながら体験し、移住するかしないかを決めていただく取り組みです。これであれば、軽い気持ちで島に移住してみようと考える人が、実際にさまざまな違いに気付くことができるうえ、小豆島にとっても移住に失敗して帰る人が増え、悪い印象を与えることが減るので、お互いにとって良いしくみだと思いました。
改善すべきことは、土庄町の高齢化が県内でも早いペースで進んでおり、2040年には人口の5割近くが65歳以上になり、人口も15,000人から8,500人にまで減少するという研究結果があります。そのため、教育施設も減少し、土庄町と小豆島町に2ヶ所あった病院も1ヶ所になり、病院までの距離が遠くなってしまう人が増えました。また、島にもともと住んでいる方だけ知っているルールがあって、移住者がそれらを知らないことが多く、住民と移住者が仲良く交流することができない場合もあるとおっしゃっていました。移住者の立場で考えると、島のルールを教えてもらえる機会がないのに、ルールを守っていないと言われても仕方がないと思うので、住民と移住者が交流できる機会をもっと増やるべきだと思いました。
小豆島では、瀬戸内国際芸術祭が3年に1回行われており、土庄町にも芸術祭の作品や芸術家がリフォームした家などがあります。土庄港のシンボル的な「太陽の贈り物」や「迷路のまち空き家プロジェクト」など、島を周りながら芸術をゆっくり感じることができます。また、土庄町での瀬戸内海を包み込む情景は、大小な島々の姿が織りなす幻想的な感動を伝えます。
今回、フィールドワークへ行く前の事前調査と実際の現地調査では、やはり印象が違いました。ウェブサイトによく載っている観光地ではなく、そこに住んでいる方がよく行く場所やきれいなところも教えていただきました。そして、ウェブサイトには載っていない島の方から聞く情報もありました。例えば、噂が広がるのが早いこと、「島根性」があること、先に心を開いて近寄れば優しくしてくれる方が多いことなどがわかりました。
改善すべきことは、土庄町の高齢化が県内でも早いペースで進んでおり、2040年には人口の5割近くが65歳以上になり、人口も15,000人から8,500人にまで減少するという研究結果があります。そのため、教育施設も減少し、土庄町と小豆島町に2ヶ所あった病院も1ヶ所になり、病院までの距離が遠くなってしまう人が増えました。また、島にもともと住んでいる方だけ知っているルールがあって、移住者がそれらを知らないことが多く、住民と移住者が仲良く交流することができない場合もあるとおっしゃっていました。移住者の立場で考えると、島のルールを教えてもらえる機会がないのに、ルールを守っていないと言われても仕方がないと思うので、住民と移住者が交流できる機会をもっと増やるべきだと思いました。
小豆島では、瀬戸内国際芸術祭が3年に1回行われており、土庄町にも芸術祭の作品や芸術家がリフォームした家などがあります。土庄港のシンボル的な「太陽の贈り物」や「迷路のまち空き家プロジェクト」など、島を周りながら芸術をゆっくり感じることができます。また、土庄町での瀬戸内海を包み込む情景は、大小な島々の姿が織りなす幻想的な感動を伝えます。
今回、フィールドワークへ行く前の事前調査と実際の現地調査では、やはり印象が違いました。ウェブサイトによく載っている観光地ではなく、そこに住んでいる方がよく行く場所やきれいなところも教えていただきました。そして、ウェブサイトには載っていない島の方から聞く情報もありました。例えば、噂が広がるのが早いこと、「島根性」があること、先に心を開いて近寄れば優しくしてくれる方が多いことなどがわかりました。
自然の良さを肌で感じた5日間
国際観光学部3年 高橋和
9月7日から11日まで、現地調査として小豆島を訪れました。3つのチームに分かれ、いろいろな調査を行いましたが、私たちのチームは小豆島の景観について調査を行いました。
最初に訪れたエンジェルロードは、小豆島のマップに大きく取り上げられている有名な観光スポットで、「恋人の聖地」とも呼ばれている場所でもあります。私たちが訪れた時には恋人の姿はなく、家族連れと地元の方々だけでしたが、地元の方にエンジェルロードの問題について聞くことができました。
次に、迷路のまちを調査しました。この町は、全体が迷路のように複雑に入り組んでいました。迷路の町を歩いていると、「迷路の家」を見つけました。本来は金、土曜日にしか空いていませんが、地元の方のご厚意で特別に入れてもらうことができ、迷路ハウスの中を見学できました。この時は、この家をつくった作家の方も来られており、特別に裏側にも入ることができ、いろいろな話を聞くことができました。迷路のまちは何度来ても同じ道には行けないので、お勧めです。
2日目に訪れたこまめ食堂は、マップや地元の方、土庄町役場や観光協会の方にも勧めていただいた人気の食堂です。こまめ食堂は、以前精米所であった場所を改装して店舗にしたところで、独特の雰囲気がありました。ご飯を食べていると、次々と観光客の方が訪れていたほか、タクシーで来ている観光客も見かけました。料理もとても美味しく、店の方もとても親切でした。すぐ近くにある千枚田は、昔ながらの製法で米をつくっている田んぼや畑です。もう米をつくっていない箇所もありましたが、米の収穫時期も近く、稲穂が垂れていてきれいだったです。ここもマップには大きく紹介されていないため、載せてみてはどうかと思いました。
地蔵埼灯台では、観光協会の方に教えていただいた展望台に行きました。ここは小豆島の一番東に位置している場所で、13メートルの灯台があります。すぐ向かいには四国が見え、遊歩道を降りると、より近くに四国を感じることができました。ビーチもあり、夏には水遊びをするのに最適な場所です。ただ、観光客や地元の方も滅多に行かない場所なので、大々的にマップに載せていきたいです。
3日目に訪れた西の瀧は、小豆島八十八か所霊場四十二番の、瀧水の湧く小豆島最古の天空の霊場です。厳かな雰囲気が漂う参道階段を振り返ってみれば、眼下に池田湾が一望でき、その階段を登り切れば、断崖に建つ護摩堂が目に入ります。ここからは小豆島はもちろん、遠くの景色まで見ることができます。この護摩堂に行くには、岩窟を通ります。その岩窟には「大師の加持水瀧水」と呼ばれる湧き水があり、とてもご利益があるそうです。また、ここの住職さんからいろいろな話を聞くことができました。小豆島に住んでいても、リラックスをしたい時に来ればとても良いところだと思いました。
四方指展望台は小豆島の777メートルに位置し、寒霞渓や小豆島内を一望できる場所です。四季折々に自然の植物が咲き乱れるとても美しい小豆島唯一の高原で、眼下には瀬戸大橋、大鳴門橋も一望でき、目の前には美しいパノラマの景色が広がっていました。四季によって山々が変化するので、何度来ても同じ景色は見ることはないようです。
最終日は早起きをして、花寿輪島の日の出を見ました。花寿輪島は三都半島の蒲野地区に位置している大小の無人島が寄り添って並び、その間から朝日が顔を出す様子を見ることができます。海の上と島の間から日の出を見ることは珍しく、夜が明けるのをじっと待ち、朝日を見た感動は大きかったです。このペースで地球が回っていると実感し、改めて自然の良さを感じました。
最初に訪れたエンジェルロードは、小豆島のマップに大きく取り上げられている有名な観光スポットで、「恋人の聖地」とも呼ばれている場所でもあります。私たちが訪れた時には恋人の姿はなく、家族連れと地元の方々だけでしたが、地元の方にエンジェルロードの問題について聞くことができました。
次に、迷路のまちを調査しました。この町は、全体が迷路のように複雑に入り組んでいました。迷路の町を歩いていると、「迷路の家」を見つけました。本来は金、土曜日にしか空いていませんが、地元の方のご厚意で特別に入れてもらうことができ、迷路ハウスの中を見学できました。この時は、この家をつくった作家の方も来られており、特別に裏側にも入ることができ、いろいろな話を聞くことができました。迷路のまちは何度来ても同じ道には行けないので、お勧めです。
2日目に訪れたこまめ食堂は、マップや地元の方、土庄町役場や観光協会の方にも勧めていただいた人気の食堂です。こまめ食堂は、以前精米所であった場所を改装して店舗にしたところで、独特の雰囲気がありました。ご飯を食べていると、次々と観光客の方が訪れていたほか、タクシーで来ている観光客も見かけました。料理もとても美味しく、店の方もとても親切でした。すぐ近くにある千枚田は、昔ながらの製法で米をつくっている田んぼや畑です。もう米をつくっていない箇所もありましたが、米の収穫時期も近く、稲穂が垂れていてきれいだったです。ここもマップには大きく紹介されていないため、載せてみてはどうかと思いました。
地蔵埼灯台では、観光協会の方に教えていただいた展望台に行きました。ここは小豆島の一番東に位置している場所で、13メートルの灯台があります。すぐ向かいには四国が見え、遊歩道を降りると、より近くに四国を感じることができました。ビーチもあり、夏には水遊びをするのに最適な場所です。ただ、観光客や地元の方も滅多に行かない場所なので、大々的にマップに載せていきたいです。
3日目に訪れた西の瀧は、小豆島八十八か所霊場四十二番の、瀧水の湧く小豆島最古の天空の霊場です。厳かな雰囲気が漂う参道階段を振り返ってみれば、眼下に池田湾が一望でき、その階段を登り切れば、断崖に建つ護摩堂が目に入ります。ここからは小豆島はもちろん、遠くの景色まで見ることができます。この護摩堂に行くには、岩窟を通ります。その岩窟には「大師の加持水瀧水」と呼ばれる湧き水があり、とてもご利益があるそうです。また、ここの住職さんからいろいろな話を聞くことができました。小豆島に住んでいても、リラックスをしたい時に来ればとても良いところだと思いました。
四方指展望台は小豆島の777メートルに位置し、寒霞渓や小豆島内を一望できる場所です。四季折々に自然の植物が咲き乱れるとても美しい小豆島唯一の高原で、眼下には瀬戸大橋、大鳴門橋も一望でき、目の前には美しいパノラマの景色が広がっていました。四季によって山々が変化するので、何度来ても同じ景色は見ることはないようです。
最終日は早起きをして、花寿輪島の日の出を見ました。花寿輪島は三都半島の蒲野地区に位置している大小の無人島が寄り添って並び、その間から朝日が顔を出す様子を見ることができます。海の上と島の間から日の出を見ることは珍しく、夜が明けるのをじっと待ち、朝日を見た感動は大きかったです。このペースで地球が回っていると実感し、改めて自然の良さを感じました。