大分県宇佐市で現地調査を実施しました(1)
宇佐市内の観光資源を精力的に調査しました
今年度の森重ゼミ3年生は大分県宇佐市を調査対象地に選定し、宇佐神宮と宇佐市内の観光資源を結びつけることで、観光客が市内を周遊し、滞在時間を延ばす方策を検討することを目的に活動を進めています。6月24〜26日にかけて最初の現地調査を実施し、その結果をまとめるとともに、2度目の現地調査に向けた準備を進めてきました。
そして、8月28日(月)〜31日(木)の4日間、ゼミ生15名で宇佐市内の観光資源調査を精力的に行うとともに、宇佐市役所および宇佐市観光協会への聞き取り調査を実施しました。現地調査期間中は天候に恵まれ、4つのグループに分かれて、市内の自然観光資源や人文観光資源のほか、食の魅力も探ることができました。そこで、ゼミ生が4日間の現地調査を通じて学んだことや得たことについて、2回に分けてお伝えします。(森重昌之)
そして、8月28日(月)〜31日(木)の4日間、ゼミ生15名で宇佐市内の観光資源調査を精力的に行うとともに、宇佐市役所および宇佐市観光協会への聞き取り調査を実施しました。現地調査期間中は天候に恵まれ、4つのグループに分かれて、市内の自然観光資源や人文観光資源のほか、食の魅力も探ることができました。そこで、ゼミ生が4日間の現地調査を通じて学んだことや得たことについて、2回に分けてお伝えします。(森重昌之)
フィールドワークの様子
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参加したゼミ生の報告
東光寺と熊本地震の爪痕が残る西椎屋の滝の現状
国際観光学部3年 宮野光海
私たち森重ゼミの3年生は、8月28日から31日にかけて、大分県宇佐市にてフィールドワークを行いました。前回のフィールドワークで行くことのできなかった約20カ所の観光資源を4つのグループに分かれ、さらに1〜2日目と3日目のグループを変えて調査しました。実際に見て感じることで、観光資源としての確かな魅力があるのかを確認したほか、宇佐市役所や宇佐市観光協会の方々にお話を聞かせていただき、地元の方しか知らない場所がないか、現在の宇佐市が行っている観光政策や宇佐神宮への観光客の状況などを教えていただきました。
1〜2日目の私たちのグループは、善光寺・東光寺・福貴野の滝・岳切渓谷の4カ所を調査しました。この中でも東光寺は特徴的で、一見すると田んぼの中にある民家のような場所にあります。東光寺の目の前に駐車場があるのでアクセスは便利ですが、東光寺五百羅漢への入り口がわかりにくくなっており、拝観料として1人100円が必要となります。ここには520体もの石像が並べられていて、その一つ一つの表情はさまざまで、自分や友人に似た顔を探したりすることで、他のお寺と違った楽しみ方ができます。
3日目のグループでは、西椎屋の滝に行きました。この場所は日出生ダムのすぐ近くにあり、ダム駐車場から歩いてすぐなので、ダムと滝の両方を歩いて行くことができます。日出生ダムの建設による滝周辺の大規模な開発によって、滝の景観を損ねてしまいました。しかし、今でも周りは自然に恵まれていて、その景観は日本の滝百選に選ばれるほどの魅力があり、さらに落差86mを落下する水は西日本一の名瀑と賞される激しさも兼ね備えていて、東椎屋の滝と福貴野の滝を含めた「宇佐の三滝」の中でも随一の落差と迫力を持ちます。第一展望台は滝の一番上の高さから見ることができ、ほとんど坂道もないので女性の方でも簡単に行くことができます。一方、滝を下から見られる第二展望台への道は草木が生い茂っており、滑りやすいので、年配の方や女性などには厳しい道のりになっています。さらに現在は2016年に起きた熊本地震の影響で道が崩れ、第二展望台まで行く道が立ち入り禁止になっていて、第一展望台から遠目で見ることしかできません。そのため、今の状態では本来の西椎屋の滝の良さを感じることができないので、この場所を選んで行く人は少ないと思われます。
西椎屋の滝へは前日に行く予定でしたが、案内看板が少なかったため、道に迷ってしまい、途中で断念しました。震災の影響を受けた西椎屋の滝の道を修復するには、自然の景観を壊さずに行わなければならないので時間がかかり、現状では西椎屋の滝を観光資源として活用するのは難しいと感じました。インターネットの口コミなどをあまり見ずに行ってしまうと、思っていたものと違うと感じる人も増えるので、改善策として宇佐市のホームページに書いておく必要があります。2回のフィールドワークを行い、実際に見て観光資源として魅力があるかを確認し、これらの情報をゼミで共有し、宇佐市の観光資源を活用して滞在時間を延ばすための方法を考えていきます。
1〜2日目の私たちのグループは、善光寺・東光寺・福貴野の滝・岳切渓谷の4カ所を調査しました。この中でも東光寺は特徴的で、一見すると田んぼの中にある民家のような場所にあります。東光寺の目の前に駐車場があるのでアクセスは便利ですが、東光寺五百羅漢への入り口がわかりにくくなっており、拝観料として1人100円が必要となります。ここには520体もの石像が並べられていて、その一つ一つの表情はさまざまで、自分や友人に似た顔を探したりすることで、他のお寺と違った楽しみ方ができます。
3日目のグループでは、西椎屋の滝に行きました。この場所は日出生ダムのすぐ近くにあり、ダム駐車場から歩いてすぐなので、ダムと滝の両方を歩いて行くことができます。日出生ダムの建設による滝周辺の大規模な開発によって、滝の景観を損ねてしまいました。しかし、今でも周りは自然に恵まれていて、その景観は日本の滝百選に選ばれるほどの魅力があり、さらに落差86mを落下する水は西日本一の名瀑と賞される激しさも兼ね備えていて、東椎屋の滝と福貴野の滝を含めた「宇佐の三滝」の中でも随一の落差と迫力を持ちます。第一展望台は滝の一番上の高さから見ることができ、ほとんど坂道もないので女性の方でも簡単に行くことができます。一方、滝を下から見られる第二展望台への道は草木が生い茂っており、滑りやすいので、年配の方や女性などには厳しい道のりになっています。さらに現在は2016年に起きた熊本地震の影響で道が崩れ、第二展望台まで行く道が立ち入り禁止になっていて、第一展望台から遠目で見ることしかできません。そのため、今の状態では本来の西椎屋の滝の良さを感じることができないので、この場所を選んで行く人は少ないと思われます。
西椎屋の滝へは前日に行く予定でしたが、案内看板が少なかったため、道に迷ってしまい、途中で断念しました。震災の影響を受けた西椎屋の滝の道を修復するには、自然の景観を壊さずに行わなければならないので時間がかかり、現状では西椎屋の滝を観光資源として活用するのは難しいと感じました。インターネットの口コミなどをあまり見ずに行ってしまうと、思っていたものと違うと感じる人も増えるので、改善策として宇佐市のホームページに書いておく必要があります。2回のフィールドワークを行い、実際に見て観光資源として魅力があるかを確認し、これらの情報をゼミで共有し、宇佐市の観光資源を活用して滞在時間を延ばすための方法を考えていきます。
自然に癒される香下ダムと圧巻の鷹栖観音堂
国際観光学部3年 安部和樹
私たち森重ゼミ3年生は、前回6月に大分県宇佐市で行った資源調査に引き続き、8月28日から31日にかけて宇佐市全域を対象に4つのグループに分かれ、2回目の資源調査を行いました。前回の調査結果をゼミ生全員で共有し、それをもとに「宇佐神宮との関連性」やあらかじめ調べておいた資料の「実際との違い」を、より多くの観光資源と比較する必要性が出てきたので、私たちのグループは「鷹栖観音堂」と「香下ダム」を訪れました。
はじめに鷹栖観音堂は、宇佐神宮ができる1300年以上前から存在し、金剛力士像で知られている「仁王像」と呼ばれる仏教の守護神が石段の前に安置されています。その石段を上った先の切り立った崖に、埋め込まれているように本尊を祭る奥の院が建てられていて、その造りは圧巻でした。お話をうかがおうとしましたが、そこに住職や管理する人の姿はなく、蜘蛛の巣が張り巡らされていて、木が覆いかぶさって景観を損ねるなど、放置されている印象を受けました。しかし、それもまた、その場所の神聖さを伝えていたので、せっかく古くからの信仰の姿が残っている鷹栖観音堂を見るだけで終わってしまうのではなく、地元ガイドを派遣するなどして、祭事の時だけでなく、日常的に楽しめるなどの工夫によって、より深いものになるようにしてほしいと感じました。
続いて訪れた香下ダムは、今はダムになっているこの場所が、かつて人が農作業をしていた場所だということがわかりました。他にも、普段都会に慣れ親しんでいる私たちは、水面に映る山の緑と、青く澄んだ空のコントラストに癒され、非日常の体験を味わうことができました。香下ダムを神社に訪れたくなる要素の1つにもあがった、「撮りたい」や「癒し」という面で考えた際に、自然を感じられる写真スポットとして捉えられるのではないかと感じました。
今回この資源調査では、より多くの観光資源を調査できました。その結果、宇佐市にはいまだ多くの自然や、古くからの信仰の姿が残っていることがわかり、「グリーンツーリズム」や「エコツーリズム」、また「神仏習合の発祥の地」など、寺院だけでなく、自然を活かした観光を進めていくこともできると感じました。一方で、全体を通して観光案内の看板が少ないことや公共交通機関が整備されておらず、到着してからも舗装されていない道を歩くなど、アクセスの不便さも課題のように感じました。これから宇佐市内のどの魅力を高めていくか、ゼミ生で話し合って考えていきたいです。
はじめに鷹栖観音堂は、宇佐神宮ができる1300年以上前から存在し、金剛力士像で知られている「仁王像」と呼ばれる仏教の守護神が石段の前に安置されています。その石段を上った先の切り立った崖に、埋め込まれているように本尊を祭る奥の院が建てられていて、その造りは圧巻でした。お話をうかがおうとしましたが、そこに住職や管理する人の姿はなく、蜘蛛の巣が張り巡らされていて、木が覆いかぶさって景観を損ねるなど、放置されている印象を受けました。しかし、それもまた、その場所の神聖さを伝えていたので、せっかく古くからの信仰の姿が残っている鷹栖観音堂を見るだけで終わってしまうのではなく、地元ガイドを派遣するなどして、祭事の時だけでなく、日常的に楽しめるなどの工夫によって、より深いものになるようにしてほしいと感じました。
続いて訪れた香下ダムは、今はダムになっているこの場所が、かつて人が農作業をしていた場所だということがわかりました。他にも、普段都会に慣れ親しんでいる私たちは、水面に映る山の緑と、青く澄んだ空のコントラストに癒され、非日常の体験を味わうことができました。香下ダムを神社に訪れたくなる要素の1つにもあがった、「撮りたい」や「癒し」という面で考えた際に、自然を感じられる写真スポットとして捉えられるのではないかと感じました。
今回この資源調査では、より多くの観光資源を調査できました。その結果、宇佐市にはいまだ多くの自然や、古くからの信仰の姿が残っていることがわかり、「グリーンツーリズム」や「エコツーリズム」、また「神仏習合の発祥の地」など、寺院だけでなく、自然を活かした観光を進めていくこともできると感じました。一方で、全体を通して観光案内の看板が少ないことや公共交通機関が整備されておらず、到着してからも舗装されていない道を歩くなど、アクセスの不便さも課題のように感じました。これから宇佐市内のどの魅力を高めていくか、ゼミ生で話し合って考えていきたいです。
宇佐市名産のぶどう狩りができるグレープランド
国際観光学部3年 田中美咲
森重ゼミ3年生は、大分県宇佐市をフィールドワークの調査対象地とし、「宇佐神宮の価値を活かしつつ、宇佐市の滞在時間を延ばしてもらう」というテーマをもとに、活動しています。8月28日から31日まで、2回目のフィールドワークに行ってきました。私は、宇佐市の観光地の1つである「グレープランド」について、レポートを書きたいと思います。
宇佐市はブドウがたくさん育てられていて、名産品になっています。ブドウ畑がたくさんある宇佐市ですが、その中でも大きなブドウ畑がある「グレープランド」は、店の方にお話をうかがったところ、ここを目当てに来るお客さまが多いそうです。ブドウ狩りを目的に来られるお客さまの年齢層はさまざまで、九州北部から来られる方が多いそうです。「グレープランド」を訪れた後、自動車に乗りながら動物たちに餌をあげたり、触れ合えたりする動物園のような「アフリカンサファリ」へ向かう方や、日本の滝百選に選ばれている「東椎屋の滝」に訪れる方が多いと聞き、宇佐市の滞在時間を延ばすための場所としてはとても良い場所だと感じました。前回のフィールドワークの時に、宇佐市は自動車がないと移動する手段がなく、不便なところだと感じていましたが、「グレープランド」も山道を上がっていったところにあったので、ますます交通の不便さを感じてしまいました。
ブドウ狩りでは、種有りブドウと種無しブドウの2種類があり、好きな方を選ぶことができます。また、持ち帰り用とは別に、その場で試食することもできます。私は初めてブドウ狩りを体験したのですが、腰をかがめて歩かないといけないほど、ブドウがぶら下がっている位置が低く、とても蒸し暑かったです。私たちが調査に行った日には、子ども連れの家族が何組か訪れていて、子どもたちが楽しそうにブドウ狩りをしていました。
宇佐神宮の価値を活かすことを考えると、関連性はなく、宇佐神宮と結びつけることは難しいと感じました。しかし、宇佐市の滞在時間を延ばしてもらうことを考えると、ブドウ狩りをして、試食する時間もあるので、前にも述べたように、研究テーマに沿った観光地になっていると考えました。お店の方々もとても親切で、丁寧に質問にも答えてくださり、温かい方たちばかりでした。「グレープランド」から山を下ると、「妻垣神社」や「吊り橋」があり、他の観光地も巡って、さらに滞在時間を延ばしてもらうことができればよいと考えました。
宇佐市はブドウがたくさん育てられていて、名産品になっています。ブドウ畑がたくさんある宇佐市ですが、その中でも大きなブドウ畑がある「グレープランド」は、店の方にお話をうかがったところ、ここを目当てに来るお客さまが多いそうです。ブドウ狩りを目的に来られるお客さまの年齢層はさまざまで、九州北部から来られる方が多いそうです。「グレープランド」を訪れた後、自動車に乗りながら動物たちに餌をあげたり、触れ合えたりする動物園のような「アフリカンサファリ」へ向かう方や、日本の滝百選に選ばれている「東椎屋の滝」に訪れる方が多いと聞き、宇佐市の滞在時間を延ばすための場所としてはとても良い場所だと感じました。前回のフィールドワークの時に、宇佐市は自動車がないと移動する手段がなく、不便なところだと感じていましたが、「グレープランド」も山道を上がっていったところにあったので、ますます交通の不便さを感じてしまいました。
ブドウ狩りでは、種有りブドウと種無しブドウの2種類があり、好きな方を選ぶことができます。また、持ち帰り用とは別に、その場で試食することもできます。私は初めてブドウ狩りを体験したのですが、腰をかがめて歩かないといけないほど、ブドウがぶら下がっている位置が低く、とても蒸し暑かったです。私たちが調査に行った日には、子ども連れの家族が何組か訪れていて、子どもたちが楽しそうにブドウ狩りをしていました。
宇佐神宮の価値を活かすことを考えると、関連性はなく、宇佐神宮と結びつけることは難しいと感じました。しかし、宇佐市の滞在時間を延ばしてもらうことを考えると、ブドウ狩りをして、試食する時間もあるので、前にも述べたように、研究テーマに沿った観光地になっていると考えました。お店の方々もとても親切で、丁寧に質問にも答えてくださり、温かい方たちばかりでした。「グレープランド」から山を下ると、「妻垣神社」や「吊り橋」があり、他の観光地も巡って、さらに滞在時間を延ばしてもらうことができればよいと考えました。
歴史と3つの見方がある福貴野の滝
国際観光学部3年 松永七海
今回、2度目となる大分県宇佐市のフィールドワークに行きました。宇佐市には、いくつかの滝があります。今回は前回の現地調査で訪れなかった「福貴野の滝」に調査に行きました。
福貴野の滝は、国指定名勝「耶馬渓」の中で落差65メートルもある、迫力ある滝です。調査に行った日は天候も良く、眺めも抜群でよく見えました。豊富な水が雄滝と雌滝の2つの筋に分かれている滝です。周辺は開かれていて、朝方には朝日が差し込むと同時に虹が出る、幻想的な風景も見ることができるそうです。私たちは昼頃に訪れたので、虹は見られませんでしたが、本当に迫力がありパワースポットを訪れたような力を感じました。
周辺には駐車場もあり、私たち以外に2組の観光客も訪れていました。1組はカップルで、北九州から来られていました。調査の日は平日でしたので、休日にはもっとたくさんの観光客が訪れていると思います。滝の展望台までの道や看板も整備されていたので、観光地としてお勧めできると考えました。また、滝の説明案内図も2つあり、歴史やいわれも知ることができました。
福貴野の滝には別名が3つあります。1つ目は「龍泉寺の滝」です。現在は廃寺となった龍泉寺の境内に設けられた滝見台から見る景観が、古代より文人墨客に好まれていて、絶景と言われていたそうです。2つ目は「裏見の滝」です。流れ落ちる滝を裏側から除くことができるそうです。足元が悪いそうですが、次回行くことがあれば裏側からのぞいてみたいです。3つ目は「宇佐の三滝」です。いずれも名勝「耶馬渓」に属する「西椎谷の滝」の「雄滝」、「東椎谷の滝」の「雌滝」に対し、「子滝」と呼ばれるそうです。落差は他の滝に劣りますが、滝の幅が他の2つよりも広く、景観の美しさは引けを取りません。また、福貴野の滝には大分県の伝説の1つである若者の慈悲恋愛物語もあり、さまざまな魅力をかけ合わせることもできそうです。
展望台から滝まではやや距離があり、滝の全体を見渡す感じでした。周りは自然で木々が多いので、紅葉の季節に行くととてもきれいだと思います。四季によって見える景色が違うので、このようなところも観光資源として勧めていきたいです。他の滝と合わせ、宇佐市を訪れる方にパワースポットめぐりとして勧めていけると思います。福貴野の滝も含め、市街地から少し距離はありますが、自然が豊かで四季の景色を味わうには最適の場所だと思います。
今後のゼミでは、今まで調査してきた宇佐の滝をつなげ、観光資源としてアピールする方法を考えていきたいです。
福貴野の滝は、国指定名勝「耶馬渓」の中で落差65メートルもある、迫力ある滝です。調査に行った日は天候も良く、眺めも抜群でよく見えました。豊富な水が雄滝と雌滝の2つの筋に分かれている滝です。周辺は開かれていて、朝方には朝日が差し込むと同時に虹が出る、幻想的な風景も見ることができるそうです。私たちは昼頃に訪れたので、虹は見られませんでしたが、本当に迫力がありパワースポットを訪れたような力を感じました。
周辺には駐車場もあり、私たち以外に2組の観光客も訪れていました。1組はカップルで、北九州から来られていました。調査の日は平日でしたので、休日にはもっとたくさんの観光客が訪れていると思います。滝の展望台までの道や看板も整備されていたので、観光地としてお勧めできると考えました。また、滝の説明案内図も2つあり、歴史やいわれも知ることができました。
福貴野の滝には別名が3つあります。1つ目は「龍泉寺の滝」です。現在は廃寺となった龍泉寺の境内に設けられた滝見台から見る景観が、古代より文人墨客に好まれていて、絶景と言われていたそうです。2つ目は「裏見の滝」です。流れ落ちる滝を裏側から除くことができるそうです。足元が悪いそうですが、次回行くことがあれば裏側からのぞいてみたいです。3つ目は「宇佐の三滝」です。いずれも名勝「耶馬渓」に属する「西椎谷の滝」の「雄滝」、「東椎谷の滝」の「雌滝」に対し、「子滝」と呼ばれるそうです。落差は他の滝に劣りますが、滝の幅が他の2つよりも広く、景観の美しさは引けを取りません。また、福貴野の滝には大分県の伝説の1つである若者の慈悲恋愛物語もあり、さまざまな魅力をかけ合わせることもできそうです。
展望台から滝まではやや距離があり、滝の全体を見渡す感じでした。周りは自然で木々が多いので、紅葉の季節に行くととてもきれいだと思います。四季によって見える景色が違うので、このようなところも観光資源として勧めていきたいです。他の滝と合わせ、宇佐市を訪れる方にパワースポットめぐりとして勧めていけると思います。福貴野の滝も含め、市街地から少し距離はありますが、自然が豊かで四季の景色を味わうには最適の場所だと思います。
今後のゼミでは、今まで調査してきた宇佐の滝をつなげ、観光資源としてアピールする方法を考えていきたいです。
宇佐にある神社を訪れて見つけた魅力と課題
国際観光学部3年 入江理子
私たち森重ゼミ3年生は、8月28日から8月31日の4日間、大分県宇佐市へフィールドワークに行きました。私たちは、観光地として有名な宇佐神宮以外の観光資源を探し出し、観光客に立ち寄っていただくことで、宇佐市での滞在時間を増やすというテーマで研究を続けています。今年6月にも現地調査に行ったのですが、前回行けなかった場所やインターネットなどで新しく発見した場所について、実際に観光資源として利用できるのかを調査するため、4つのグループに分かれてフィールドワークを行いました。
私たちのグループは1日目に大尾神社と妻垣神社を調査しました。まず、大尾神社を訪れました。大尾神社は宇佐神宮の隣にある大尾山を少し登った場所にあります。参道までの道は田んぼに囲まれ、小さな赤い橋がかかった川が流れていて、景色がとてもきれいでした。しかし、神社への参道はあまり整備されておらず、案内板も出ていませんでした。10分弱ほど参道を歩くと、大尾神社の鳥居が見えてきました。山の中にある神社は神秘的で、歴史を感じることができました。宇佐神宮からも徒歩で行くことができる距離なので、歴史や神社が好きな方に訪れてもらえるのではないかと思いました。
次に、妻垣神社を訪れました。妻垣神社は作家・松本清張ゆかりの地でもあります。松本清張は遺跡や史跡が残る地域を周ることを趣味にしていたそうで、1942年に妻垣神社に立ち寄り、古代ロマンに満ちた妻垣神社が印象に残り、「陸行水行」という作品を執筆したそうです。山間部にある神社で、緑色の自然の中にある赤色の社殿がきれいでした。すぐ隣に広場があり、そこに大きな忠魂碑がありました。そこには戦争で亡くなられた旧安心院町、院内町の兵士の方が祀られているそうです。その隣には終戦後に建てられた旧安心院町出身戦没者222人の墓がありました。毎年8月には戦没者慰霊祭が行われているそうです。松本清張のファンや戦争の歴史を学びたい方に訪れていただきたい場所だと思いました。
2つの神社とも山間部にあり、自然と歴史が感じられる場所でした。しかし、案内板が少なく、どちらの道を行けばよいのだろうと迷うことがありました。どちらの神社も少しわかりにくい場所にあったので、看板を出して、もっとアピールしなければ訪れてもらえないのではないかと思いました。今回のフィールドワークで、特に宇佐市の自然の素晴らしさを感じました。その自然の中にある大尾神社、妻垣神社などの神社をもっと知っていただき、多くの観光客に訪れていただきたいと思いました。
私たちのグループは1日目に大尾神社と妻垣神社を調査しました。まず、大尾神社を訪れました。大尾神社は宇佐神宮の隣にある大尾山を少し登った場所にあります。参道までの道は田んぼに囲まれ、小さな赤い橋がかかった川が流れていて、景色がとてもきれいでした。しかし、神社への参道はあまり整備されておらず、案内板も出ていませんでした。10分弱ほど参道を歩くと、大尾神社の鳥居が見えてきました。山の中にある神社は神秘的で、歴史を感じることができました。宇佐神宮からも徒歩で行くことができる距離なので、歴史や神社が好きな方に訪れてもらえるのではないかと思いました。
次に、妻垣神社を訪れました。妻垣神社は作家・松本清張ゆかりの地でもあります。松本清張は遺跡や史跡が残る地域を周ることを趣味にしていたそうで、1942年に妻垣神社に立ち寄り、古代ロマンに満ちた妻垣神社が印象に残り、「陸行水行」という作品を執筆したそうです。山間部にある神社で、緑色の自然の中にある赤色の社殿がきれいでした。すぐ隣に広場があり、そこに大きな忠魂碑がありました。そこには戦争で亡くなられた旧安心院町、院内町の兵士の方が祀られているそうです。その隣には終戦後に建てられた旧安心院町出身戦没者222人の墓がありました。毎年8月には戦没者慰霊祭が行われているそうです。松本清張のファンや戦争の歴史を学びたい方に訪れていただきたい場所だと思いました。
2つの神社とも山間部にあり、自然と歴史が感じられる場所でした。しかし、案内板が少なく、どちらの道を行けばよいのだろうと迷うことがありました。どちらの神社も少しわかりにくい場所にあったので、看板を出して、もっとアピールしなければ訪れてもらえないのではないかと思いました。今回のフィールドワークで、特に宇佐市の自然の素晴らしさを感じました。その自然の中にある大尾神社、妻垣神社などの神社をもっと知っていただき、多くの観光客に訪れていただきたいと思いました。
人に忘れられているような善光寺
国際観光学部3年 魏紅梅
森重ゼミでは夏休みを利用して、3泊4日の日程で、2度目となる大分県宇佐市での現地調査に訪れました。今回は、宇佐市役所や宇佐市観光協会での聞き取り調査も含め、全部で17ヶ所を訪れました。ゼミ生16名で参加しましたが、全員で回ることが難しいので、観光協会での聞き取り調査以外はグループごとに分かれてフィールドワークを行いました。訪れた場所の中で、今回私が取り上げるのは善光寺です。
善光寺境内の案内板によると、次のように書かれていました。「善光寺は、梵天山法性院善光寺と号し、「豊前善光寺」や「芝原善光寺」とも称されています。また、信濃・甲斐とともに日本三善光寺とされます。御本尊は、秘仏一光三尊善光寺如来で、本堂は国の重要文化財に指定されています。また、創建期の「鬼瓦」、南北朝時代の「銅像阿弥陀如来立像」、境内にある建武四(1337)年銘の「板碑」が県の有形財、寺の来歴を記す「善光寺文書」が市の有形財に指定されています」。
案内板の紹介を見る限り、善光寺は訪れる価値のある寺であるという理由に納得がいきます。しかし、国の重要文化財に登録されていますにもかかわらず、他の重要文化財に登録されている寺や神社より知名度が低いように思います。インターネットで宇佐市のおすすめの観光地を検索すると、やはりよくヒットしたのは宇佐神宮でした。善光寺はなかなか出てきません。また、「善光寺」と検索しても、なかなか情報が出てこず、むしろ豊前善光寺駅の情報がよく出てきました。また、宇佐市の観光パンフレットにもほとんど掲載されておらず、掲載されていたとしても、一言だけです。それを見ただけでは、行きたいと思わないでしょう。今回、宇佐市観光協会でいただいた資料の中にも、善光寺の紹介がありませんでした。善光寺は人に忘れられた寺のように感じました。しかし、実際に行ってみると、本当に行く価値があると思いました。
今回、私たちのグループは8月28日の昼に善光寺を訪れました。当日は天気が良かったのですが、参拝者がうち、私たちのグループの人以外に誰もいませんでした。善光寺の入り口から本堂までの参道が森の中に隠れているので、入った瞬間、少し怖い感じがしました。写真も撮りたくないような雰囲気です。もし写真を撮ったら、何か変なものが写りそうな感じがしました。しかし、境内に入ると、雰囲気がまったく違います。境内は広く、景色もきれいです。本堂を見た時に、やはり国の重要文化財に登録された場所だと思いました。今後は宇佐神宮だけをアピールするのではなく、他の価値のある神社や寺もアピールして欲しいと感じました。
善光寺境内の案内板によると、次のように書かれていました。「善光寺は、梵天山法性院善光寺と号し、「豊前善光寺」や「芝原善光寺」とも称されています。また、信濃・甲斐とともに日本三善光寺とされます。御本尊は、秘仏一光三尊善光寺如来で、本堂は国の重要文化財に指定されています。また、創建期の「鬼瓦」、南北朝時代の「銅像阿弥陀如来立像」、境内にある建武四(1337)年銘の「板碑」が県の有形財、寺の来歴を記す「善光寺文書」が市の有形財に指定されています」。
案内板の紹介を見る限り、善光寺は訪れる価値のある寺であるという理由に納得がいきます。しかし、国の重要文化財に登録されていますにもかかわらず、他の重要文化財に登録されている寺や神社より知名度が低いように思います。インターネットで宇佐市のおすすめの観光地を検索すると、やはりよくヒットしたのは宇佐神宮でした。善光寺はなかなか出てきません。また、「善光寺」と検索しても、なかなか情報が出てこず、むしろ豊前善光寺駅の情報がよく出てきました。また、宇佐市の観光パンフレットにもほとんど掲載されておらず、掲載されていたとしても、一言だけです。それを見ただけでは、行きたいと思わないでしょう。今回、宇佐市観光協会でいただいた資料の中にも、善光寺の紹介がありませんでした。善光寺は人に忘れられた寺のように感じました。しかし、実際に行ってみると、本当に行く価値があると思いました。
今回、私たちのグループは8月28日の昼に善光寺を訪れました。当日は天気が良かったのですが、参拝者がうち、私たちのグループの人以外に誰もいませんでした。善光寺の入り口から本堂までの参道が森の中に隠れているので、入った瞬間、少し怖い感じがしました。写真も撮りたくないような雰囲気です。もし写真を撮ったら、何か変なものが写りそうな感じがしました。しかし、境内に入ると、雰囲気がまったく違います。境内は広く、景色もきれいです。本堂を見た時に、やはり国の重要文化財に登録された場所だと思いました。今後は宇佐神宮だけをアピールするのではなく、他の価値のある神社や寺もアピールして欲しいと感じました。
想像以上に山奥にあった大元神社
国際観光学部3年 平澤ななみ
私たち森重ゼミの6期生は、8月28日から31日にかけて大分県宇佐市を訪れ、現地調査を行いました。4つのグループに分かれ、それぞれで分担してさまざまな観光スポットやカフェなどを回りました。
私たちのグループは4人で、2日目の午前中に「大元神社」を訪れました。大元神社は宇佐市で有名な宇佐神宮の奥宮にあたる神社で、3柱の比賣大神が降臨したとされる御許山の9合目に位置しています。私たちは大元神社をめざし、朝から御許山を登り始めましたが、登り口に戻ってきたのはお昼過ぎでした。想像していた以上に山奥にあり、登山をしているように感じられる、なかなか険しい山道でした。
実際に登ってみて感じたことは、神社をめざして登る上で、目印となるものがとても少なく、登っている途中で何度も「この道であっているのかな」と不安になってしまったことです。そのため、もう少し目印になるような看板であったり、あと何kmという距離表示が所々にあったりすれば、初めて訪れた観光客でも安心して最後まで登れるのではないかと考えました。山道の途中には、古くから残る石があったり、かつて神主さんが住んでいたとされる跡があったりするなど、歴史的な遺跡を楽しみながら登ることができた点は良かったと思います。山奥にある神社のため、とても雰囲気が良く、リフレッシュもできたので、宇佐神宮を訪れるだけでなく、大元神社にも訪れてみてほしいと感じました。
また、観光協会や市役所の方々に聞き取り調査を行った際に、大元神社には願い事が必ず叶うとされる方法があり、パワースポットでもあるとおうかがいしました。それもまた、大きな魅力になるのではないかと思います。地元の方々も宇佐神宮や大元神社のことをとても大切に思っているとお聞きしました。宇佐市を訪れる人びとにとって、宇佐市を代表する大きな観光スポットであるだけではなく、宇佐市に住んでいる人びとにとっても、古くから現在に至るまで暮らしに密接した、とても大切な場所であるのだと感じました。
今回の調査を通して、それぞれのグループで訪れた観光スポットのことはもちろん、観光に力を入れておられる宇佐市の様子についてもたくさん知ることができ、とても勉強になった4日間でした。その中で私自身もまた、宇佐市のことを知ってもらえるきっかけであったり、宇佐神宮だけではなく、宇佐市にあるさまざまなスポットに訪れていただいたりするようなものができるよう、頑張ってまとめていきたいと感じています。聞き取り調査にご協力くださりました宇佐市の皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。
私たちのグループは4人で、2日目の午前中に「大元神社」を訪れました。大元神社は宇佐市で有名な宇佐神宮の奥宮にあたる神社で、3柱の比賣大神が降臨したとされる御許山の9合目に位置しています。私たちは大元神社をめざし、朝から御許山を登り始めましたが、登り口に戻ってきたのはお昼過ぎでした。想像していた以上に山奥にあり、登山をしているように感じられる、なかなか険しい山道でした。
実際に登ってみて感じたことは、神社をめざして登る上で、目印となるものがとても少なく、登っている途中で何度も「この道であっているのかな」と不安になってしまったことです。そのため、もう少し目印になるような看板であったり、あと何kmという距離表示が所々にあったりすれば、初めて訪れた観光客でも安心して最後まで登れるのではないかと考えました。山道の途中には、古くから残る石があったり、かつて神主さんが住んでいたとされる跡があったりするなど、歴史的な遺跡を楽しみながら登ることができた点は良かったと思います。山奥にある神社のため、とても雰囲気が良く、リフレッシュもできたので、宇佐神宮を訪れるだけでなく、大元神社にも訪れてみてほしいと感じました。
また、観光協会や市役所の方々に聞き取り調査を行った際に、大元神社には願い事が必ず叶うとされる方法があり、パワースポットでもあるとおうかがいしました。それもまた、大きな魅力になるのではないかと思います。地元の方々も宇佐神宮や大元神社のことをとても大切に思っているとお聞きしました。宇佐市を訪れる人びとにとって、宇佐市を代表する大きな観光スポットであるだけではなく、宇佐市に住んでいる人びとにとっても、古くから現在に至るまで暮らしに密接した、とても大切な場所であるのだと感じました。
今回の調査を通して、それぞれのグループで訪れた観光スポットのことはもちろん、観光に力を入れておられる宇佐市の様子についてもたくさん知ることができ、とても勉強になった4日間でした。その中で私自身もまた、宇佐市のことを知ってもらえるきっかけであったり、宇佐神宮だけではなく、宇佐市にあるさまざまなスポットに訪れていただいたりするようなものができるよう、頑張ってまとめていきたいと感じています。聞き取り調査にご協力くださりました宇佐市の皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。
自分の目で確認することの大切さ
国際観光学部3年 小林佳奈美
私たち森重ゼミは8月28日から31日の3泊4日で、2回目のフィールドワークを行いました。前回の6月の時より、より深く宇佐市の魅力を見つけるため、インターネットやSNSなどを使って綿密に下調べしてから、現地調査を行いました。今回は4つのグループに分かれ、それぞれ決められた場所に足を運びました。宇佐市を訪れてもらえる新たな要因になるのか、前回とは違う天候や気候で訪れたいと思ってもらえるのかなど、6月のフィールドワークの結果と照らし合わせながら調査しました。
私たちのグループは「歴史博物館」や「東椎谷の滝」、「大元神社」のほか、時間が余ったので、「宇佐のマチュピチュ」などを調査する一方、「食」の面でも若者を想定した「エアストリームカフェトランスミッター」や「people station」というカフェにも行きました。この数多くの中から、私は「東椎谷の滝」の調査結果について報告します。
東椎谷の滝は6月に他のゼミ生が足を運んでいて、宇佐市に来てもらえる要因の1つになると考えていました。ゆえに、今回は季節や人が変わっても同じ感動を味わえるのかを確認する形で向かいました。ここで、東椎谷の滝について簡単に説明します。大分県宇佐市安心院町にあり、断崖を垂直に流れ落ちる滝です。その落差は85メートルで滝壺も広く、そこから続く渓谷も美しいことで知られています。別名「九州華厳」とも言われており、「宇佐の三滝」の1つでもあります。調査した結果、インターネット上やゼミ生の声では、駐車場から滝まで少し距離があり、年配の方には厳しいかもしれないという声がありました。しかし、私は自然が壊されない程度に道が整備されていて、前日や当日の天候が良ければ、足元も悪くはないので歩きやすいと感じました。また、もし途中で辛くなっても、先ほど記述したように、滝に続くまでの渓谷がとても綺麗なので、少し休憩を挟みながらゆっくり楽しむこともできると考えました。
私は初めて大きな滝をこの目で見たのですが、驚いたことがいくつかありました。まず、水しぶきが風に乗って自然のミストシャワーのようで、体感温度が低く感じられたことです。他にも、パワースポットの効果をあまり信じていなかった私ですが、日々の疲れを忘れさせてくれるような、滝の力強さや自然の豊かさに癒されました。
今回のフィールドワークでは、自分の目や体で体験することは大切だと学びました。私は東椎谷の滝に行くまでは滝が資源になるのかと考えていましたが、実際訪れることでその魅力に気づきました。他のゼミ生も同じような発見をしていると思うので、これからどのようにまとめていくのかをしっかりと話し合っていかなければならないと感じました。
私たちのグループは「歴史博物館」や「東椎谷の滝」、「大元神社」のほか、時間が余ったので、「宇佐のマチュピチュ」などを調査する一方、「食」の面でも若者を想定した「エアストリームカフェトランスミッター」や「people station」というカフェにも行きました。この数多くの中から、私は「東椎谷の滝」の調査結果について報告します。
東椎谷の滝は6月に他のゼミ生が足を運んでいて、宇佐市に来てもらえる要因の1つになると考えていました。ゆえに、今回は季節や人が変わっても同じ感動を味わえるのかを確認する形で向かいました。ここで、東椎谷の滝について簡単に説明します。大分県宇佐市安心院町にあり、断崖を垂直に流れ落ちる滝です。その落差は85メートルで滝壺も広く、そこから続く渓谷も美しいことで知られています。別名「九州華厳」とも言われており、「宇佐の三滝」の1つでもあります。調査した結果、インターネット上やゼミ生の声では、駐車場から滝まで少し距離があり、年配の方には厳しいかもしれないという声がありました。しかし、私は自然が壊されない程度に道が整備されていて、前日や当日の天候が良ければ、足元も悪くはないので歩きやすいと感じました。また、もし途中で辛くなっても、先ほど記述したように、滝に続くまでの渓谷がとても綺麗なので、少し休憩を挟みながらゆっくり楽しむこともできると考えました。
私は初めて大きな滝をこの目で見たのですが、驚いたことがいくつかありました。まず、水しぶきが風に乗って自然のミストシャワーのようで、体感温度が低く感じられたことです。他にも、パワースポットの効果をあまり信じていなかった私ですが、日々の疲れを忘れさせてくれるような、滝の力強さや自然の豊かさに癒されました。
今回のフィールドワークでは、自分の目や体で体験することは大切だと学びました。私は東椎谷の滝に行くまでは滝が資源になるのかと考えていましたが、実際訪れることでその魅力に気づきました。他のゼミ生も同じような発見をしていると思うので、これからどのようにまとめていくのかをしっかりと話し合っていかなければならないと感じました。