AO入試で入学した1年生が三重県伊勢市でフィールドワークを行いました

訪日外国人観光客を対象に簡単な調査に挑みました

 国際観光学部のAO入試入学生は、入学後の学習生活全般において、学部学生の中心・模範となれる資質ややる気を持つことが求められています。そして、入学後の大学入門ゼミにおいて特別クラスが編成されます。今年度のAO入試入学生・1年生クラスの大学入門ゼミでは、学生から夏休みにフィールドワークに行きたいという前向きな要望が出されたので、前期授業の中でグループに分かれ、調査対象地について調べ、プレゼンテーションを実施しました。その結果、三重県伊勢市で現地調査を実施することになりました。
 そして、9月14日(木)午前から内宮前にあるおはらい町で、訪日外国人観光客の調査を行いました。調査内容は、おはらい町を散策している外国人に「どの国や地域から来られているか」を尋ね、あらかじめ用意した世界地図にシールを貼ってもらうという簡単なものです。しかし、初めてのフィールドワークでなかなか外国人に声をかけられなかったり、うまく言葉が出てこなかったりするなど、苦労しながら調査を進めていました。午後からは、前期授業時間で用意したおはらい町の古い写真を見ながら、現在の面影を探す調査を行いました。すぐに見つけられる学生がいた一方、目印になるものが隠れていて、なかなか見つからない学生もいましたが、全員無事に写真の場所を見つけることができました。
 国際観光学部はフィールドワークを通して学ぶ機会がとても多い学部です。今回、1年生で初めて現地調査を経験し、事前準備の大切さや現地での臨機応変な対応の難しさなどを学んだのではないかと思います。以下で、参加した1年生が当日の様子や学んだことを報告します。(森重昌之)

当日のフィールドワークの様子

  • 訪日外国人観光客への聞き取り調査の様子

  • 訪日外国人観光客への聞き取り調査の様子

  • 訪日外国人観光客の皆さんにシールを貼っていただいた世界地図

  • 古い写真をもとに現況を調査する様子

  • 内宮(皇大神宮)にて

  • 赤福本店にて

参加したゼミ生の報告

伊勢神宮の魅力を見つけたフィールドワーク
 国際観光学部1年 劉陽

 9月14日(木)、大学入門ゼミのメンバーでフィールドワークに行きました。フィールドワークの場所は伊勢神宮です。フィールドワークの目的は、外国人観光者の出身地を聞くことと、昔の店の写真を見て、現在の店の場所を探すことでした。
 夏休み前、授業中に3つのグループに分かれて、フィールドワークで行きたい場所についてパワーポイントを作成し、それぞれ発表しました。その結果、伊勢神宮に決まりました。次の授業で、フィールドワークの日程と交通手段を決めました。当日は午前8時に河内天美駅に集合し、出発しました。到着後、2つのグループに分かれて、外国人観光者の出身地の調査を開始しました。私はおはらい町で町の風景を見ながら、外国人観光者を探しました。すると、ある店の前で台湾からの観光者を見つけました。そして、私たちの調査の目的を説明し、用意した世界地図にシールを貼ってもらいました。その後、日本で生活している外国人観光者も見つけました。彼らの日本語はとても上手でした。彼らはあまり時間がなかったので、多くの質問をすることはできませんでした。この時期は思ったより外国人観光者が少なかったです。
 その後、一度みんなで集合し、昼食をとりました。昼食は伊勢うどんを食べました。食事中、先生がみんなに日本の神話を説明してくださいました。食事の後、もう1つの調査である、昔の写真を見ながら、現在の店の様子を探しました。
 調査が終わった後、内宮にお参りに行き、みんなで写真を撮りました。行く途中の参道はとてもきれいでした。内宮では、先生に教えていただいた通りにお参りしました。その後、名物である豆腐ソフトクリームと赤福を食べました。今まで食べたことがなかったので、とても驚きました。帰り道もみんなで話しながら過ごし、とても充実した1日になりました。
 今回、私は初めて伊勢神宮に行きました。伊勢神宮は歴史にあふれる場所です。外国人観光者に調査したとき、中国人観光者と会って、私自身の価値観を感じることができました。そして、今まで知らないことを知り、勉強になりました。残念ながら、今回は内宮にしか行けなかったので、機会があれば外宮も行ってみたいです。もっと伊勢神宮の魅力を見つけて、友人や親戚にも紹介したいと思いました。観光はただ「遊び」だけではなく、その間に観光地の魅力や価値観、歴史を学ぶこともできます。余暇時間を利用して、友人と一緒にいろいろな観光地に行き、遊びながら、観光の意義を見つけたいと考えています。また、この1日を通して、ゼミのメンバーと仲良くなれました。今まで、みんなとうまくやっていけるかどうか心配でしたが、このフィールドワークに参加したことで、みんなとうまくやっていく自信がつきました。

英語の大切さに気づいたフィールドワーク
 国際観光学部1年 中谷加奈

 9月14日、私たちは三重県伊勢市にあるおかげ横丁で、事前に調べておいた資料をもちに、現在と昔の違いを調べるためにフィールドワークを行いました。また、世界各地のどこから観光客が来ているかを調査するため、2つのグループに分かれ、出身地を聞き、あらかじめ用意しておいた世界地図にシールを貼ってもらい、詳しく話を聞く調査も行いました。
 私たちのグループは、調査するにあたって、外国人と出会った瞬間に話しかけることや言いたいことが伝わるよう、あらかじめ英語を調べたり、外国人に有名な店や写真スポットを尋ねたりするなどの工夫を加えながら調査を行いました。午前中に現地に到着したのですが、残念ながら外国人観光客は少なかったです。調査中は、昔ながらの古い建物があるおかげ横丁の雰囲気を存分に味わうことができました。
 午後になると外国人観光客が多くなり、インタビューもできました。私たちがインタビューした方々は、男性が外国人で、その彼女が日本人というカップルや夫婦でした。そこで驚いたことがあります。どのカップル、夫婦も彼女が英語を話したことです。やはり英語を話せると、国際結婚であったり、仕事の視野を広げたりできると思いました。同時に、英語の勉強に力を入れなければならないと感じました。
 また、昔と今の建物の違いを調べるため、あらかじめ用意しておいた写真をもとに調査も行いました。私が調べた店は「豚捨」です。100年以上の歴史がある、伊勢の精肉店です。和牛やしぐれ煮など、行列のできる人気コロッケを販売している店です。私は初めて訪ねたのですが、大人気の店ということで、お客さまもたくさん来店されていました。店の周りや屋根にはすだれがかかっていて、造りが昔と変わっていることがわかりました。
 最後に、伊勢神宮を参拝に行きました。内宮は皇室の御祖神であり、総氏神である天照大御神が祀られています。内宮では、日頃の感謝を伝えると良いと言われているそうです。清流「五十鈴川」にかかる宇治橋を渡ると、参道は深い森に包まれており、とても静かでした。宇治橋は、日常の世界から神聖な世界への架け橋になっているそうです。神宮にはたくさんの木が生えていて、特に大きな巨木は、パワースポットになっています。その大きさに私は圧倒されました。そこで写真を撮る観光客も多く、その巨木に触れてエネルギーを感じている人を多く見かけました。どの季節に訪れてもよいので、ここでしか味わうことができない観光方法を提案し、たくさんの観光客にアピールすることで、より多くの人に訪れてほしい場所だと感じました。
 伊勢神宮には、若年層から年配者まで幅広い方々が参拝に訪れます。誰もが来てよかったと思えるような観光を考え、アピールしていくべきだと考えます。私たちができることの1つは、SNSなどでの情報発信だと考えます。例えば、「インスタ映え」するような写真を撮ることで、もっと活気あふれる場所にできると思います。

語学力の成長を感じたフィールドワーク
 国際観光学部1年 平安座レナ

 9月14日、私たち森重ゼミの1年生は三重県伊勢市にある伊勢神宮・内官前にある「おはらい町」で、どこの国や地域の外国人観光客が多く訪れているのか、そして歴史の深い伊勢神宮の街並みや店の風景が今と昔でどのように変化しているのかについて、あらかじめ授業で準備しておいた資料をもとにフィールドワークを行いました。
 おはらい町は、伊勢神宮の内宮前で栄えているところです。宇治橋から五十鈴川に沿って続くおよそ800メートルの美しい石畳には、伊勢特有の町並みが軒を連ねています。通りには土産物店や飲食店が並び、参拝後に町歩きを楽しむことができます。このおはらい町で2つのグループに分かれ、どこの国や地域の外国人観光客が多く訪れているか調査しました。おはらい町を訪れている外国人観光客に、事前に準備しておいた世界地図にシールを貼ってもらいました。最近の訪日外国人観光客は中国人観光客の割合が多いのが現状です。しかし、今回の調査では、中国人観光客だけでなく、ネパールやタイなどのアジアの観光客をはじめ、ヨーロッパから訪れている観光客もたくさんいることがわかりました。
 午後には、おはらい町の町並みが今と昔でどのように変化しているのか調査しました。1人1枚準備しておいた写真の店や風景を探し、違いを写真に残しました。変化している町並みもありましたが、昔の面影を感じる部分も多くありました。飲食店などに関しては、明治時代から創業している店も多く、その点でも古い歴史を感じることができました。
 最後に、みんなで皇大神宮に参拝に行きました。皇大神宮内の参道は自然に囲まれ、空気がとてもおいしく感じました。宇治橋を歩いている時にも外国人観光客がいましたが、お辞儀をする場所や歩く場所など、私よりも多くの決まりごとをご存知の方が多く、たくさんのことを調べてから訪れているのだと感心ました。
 調査を通して感じたことは、実際に予想していたほど外国人観光客は多くありませんでした。外国人観光客よりも日本人観光客の方が圧倒的にたくさん訪れていました。また、外国人観光客は外国から来られているので、日本語が通じません。そのため、最初はどのように質問すればよいか戸惑いました。しかし、周りの仲間と協力して、授業で習っている英語や中国語を使いながら話しかけているうちに、だんだんと通じるようになったので、成長できように感じられて嬉しかったです。また、昔と今の違いを実際に見て、歴史の深い場所であることを改めて感じました。次のフィールドワークでは、これらの経験を生かして多くのことを学んでいきたいです。

積極性の大切さ
 国際観光学部1年 森山紗妃

 私が所属している森重ゼミでは、9月14日に日帰りで、三重県伊勢市でフィールドワークを行いました。フィールドワークの内容はおはらい町を訪れている外国人観光客にどこから来られたかを聞き、どこから来られている外国人観光客が多いかを調べるという内容でした。もう1つは、あらかじめ調べておいたおはらい町の昔の店の写真と現代の店の違いを調べるという内容でした。
 現地に到着すると、まず外国人観光客を探し、どこから来られたかを聞きました。しかし、なかなか外国人観光客が見つからず、予想と違ってびっくりしました。平日ということがあったかもしれませんが、予想以上に少なかったです。外国人観光客の中では、やはりアジア系の方が多く、その点は予想通りでした。アジア系の方は日本に近いので訪れやすいのかなと思いました。このことは他の観光地でも言えることだと思いました。
 その後、昼食で名物の伊勢うどんやてこね寿司を食べました。伊勢うどんは他の麺と違って太く、柔らかいうどんで、汁ではなく醤油で食べるうどんです。伊勢にはあちこちにうどんの店があり、店の雰囲気はさまざまでした。店で周りの人が何を食べているのかを少し見ていると、やはり名物の伊勢うどんを食べているお客さまが多かったです。
 午後からは、あらかじめ調べておいたおはらい町の昔の店の写真と現代の店の違いを見て周りました。変わってない店もあれば、大きくなってきれいになっている店もありました。赤福の店はできた当時から変わらない外観でした。ここでわかったことは、最近流行している「写真映え」しそうなものが人気でした。おかげ通りの並んでいたものは、オレンジをそのまま全部使っているジュースで、いかにも写真映えする感じの商品でした。流行に乗って人気の店も変わるのだと思いましたが、一方で赤福の人気は変わらず、店内にたくさんのお客さまが入っていました。このように、昔から変わらず人気の店もあることがわかりました。
 最後に、伊勢神宮でお参りをしてから帰りました。昔の人が死ぬまでに1回は行きたいと言っていたことが、何となくわかりました。自然に囲まれ、落ち着いた雰囲気で、歩いていることが苦にならず、とても気持ちよく過ごせました。
 今回、フィールドワークに取り組んでわかったことは、下調べが大事なことです。今回は下調べが不十分だったので、それが次の課題だとわかりました。聞き取り調査の時も積極的に外国人に聞けなかったので、その点も次の課題です。今回のフィールドワークを次に生かしていきたいと思います。

フィールドワークの楽しさを感じた1日
 国際観光学部1年 中田有幸美

 私たち森重ゼミ1年生は、夏期休暇を利用して、初めてのフィールドワークに行きました。夏期休暇に入る前に、ゼミの授業でどのような調査を行うか話し合い、その結果三重県伊勢市にあるおかげ横丁に決まりました。内容は、観光で訪れている外国人に出身地を聞き、私たちが用意した世界地図の出身国にシールを貼ってもらうという内容でした。
 私たちは2つのチームに分かれて調査しました。しかし、その日は外国人観光客があまりに少なく、私たちのチームは2人しか見つけることができませんでした。1人目の方はアメリカ・テキサス州から来られた夫婦でした。奥さまが日本人で、私たちのカタコトの英語を聞き取ってくださり、旦那さまにシールを貼ってくださいました。2人目の方はペルーから来られた夫婦で、こちらも奥さまが日本人でした。1人目の方と同様、奥さまから内容を話していただき、旦那さまにシールを貼っていただきました。2人目の方は私から話しかけました。緊張のあまり英語ではなく、日本語で話してしまったのですが、優しく私の話を聞いてくださいました。このように人と触れ合うなど、良い体験ができました。
 調査の後、昼食に行きました。私は伊勢名物の伊勢うどんを食べました。初めて伊勢うどんを食べましたが、もちもちした食感で食べ応えがあり、とても美味しかったです。昼食後は、あらかじめ用意しておいたおかげ横丁にある店の昔と今の写真を比べるという調査をしました。私が調べた写真はメンチカツが人気の肉屋でした。屋根の上に書いてある「牛」を目印に、事前に調べておいた写真を見ながら、おかげ横丁の端から端までたくさん往復しました。なかなか見つからなかったのですが、やっと見つけることができました。夏だったので、日陰をつくるために上からすだれが掛けられていたので、「牛」が見えづらくなっており、なかなか見つけることができませんでした。しかし、見つけられた時の達成感や喜びを感じ、今回のフィールドワークの楽しさを知りました。
 帰る時間まで、全員で伊勢神宮の内宮でお参りをしました。本当は外宮からお参りするのが正しいのですが、時間がなかったので内宮だけ参拝しました。その時に偶然来られていた、元皇族の方を拝見することができました。再びおかげ横丁に戻り、赤福やほうじ茶のアイスなどを食べしました。朝と違って観光客の数も増えており、朝からお参りをして、昼過ぎぐらいからおかげ横丁に来ることがわかりました。
 今回、初めてフィールドワークに出かけ、教室だけではできない勉強をたくさんできました。いろいろな体験もでき、大学生としての成長を感じた1日になりました。

フィールドワークで学んだ事前学習の大切さ
 国際観光学部1年 前田愛友

 私は今回、初めてのフィールドワークで三重県伊勢神宮の内宮の門前にある、おかげ横丁とおはらい町を訪れました。まず、外国人観光客はどこから来ている人が多いのかを調査しました。2つのチームに分かれて実際に外国人観光客に話しかけ、事前学習の時に用意した世界地図にシールを貼ってもらいました。おかげ横丁とおはらい町を実際に歩いてみると、思っていたより外国人観光客が少なく、苦戦しました。協力していただいた1人目は、アメリカ合衆国テキサス州から来られた方でした。男性の方で、日本人の奥さまと来られていました。2人目はペルーの方でした。男性の方で、日本人の奥さまと一緒に来られていました。出身地がペルーで、現在住んでいるのはアメリカ合衆国でした。私のチームは2人の方にしか見つけることができませんました。
 その後、おかげ横丁にある「手こね茶屋」という店で昼食をとりました。伊勢の郷土料理である伊勢うどんをいただきました。伊勢うどんは三重県伊勢市を中心に食べられているうどんで、徹底的にコシをなくした極太麺を、たまり醤油を使ったたれに絡めて食べるうどんです。伊勢の郷土料理には、伊勢うどんのほか、てこね寿司などがあります。てこね寿司とは、全国各地に見られるちらし寿司の一種であり、カツオやマグロなどの赤身の魚を、醤油を中心としたたれに漬け込んだ後、寿司飯と合わせて食べるものです。漁師が漁の合間に食べたことが起源であるといわれています。
 午後からは、事前学習の時に昔のおかげ横丁、おはらい町の様子を調べ、飲食店や土産屋の写真をコピーしたものを見て、現在も存在しているのか、また昔と今でどのように変わっているのかを調査しました。私は、うどん屋について調査しました。昔の写真の店の様子だけなく、街の様子も比べながら探しました。現在も存在しており、店や街の様子もあまり変わっていませんでした。午後は午前中に比べ、外国人観光客が多いように感じました。また、外国人観光客だけで来られている方より、日本人との2人組で来られている方が多いように感じました。そして、全員で伊勢神宮に参拝しました。森重先生が日本の神様の話をしてくださり、理解が深まりました。
 今回、初めてのフィールドワークで、どうしたらよいかわからないこともありましたが、SAの方がサポートしてくださり、とても助かりました。改めて、事前学習の大切さがわかりました。今回のフィールドワークで学んだこと、反省点を次回のフィールドワークに生かし、より良いものにしようと思いました。

年配の外国人観光客が少ないことに気づいたフィールドワーク
 国際観光学部1年 森下恭生

 2017年9月14日、三重県伊勢市のおかげ横丁で、訪日外国人の出身地を調べるという目的でフィールドワークを行きました。前期の授業時間を利用して大阪、京都、三重の3つの都市のパワーポイントをゼミメンバーそれぞれが作成し、そのパワーポイントを全員の前で発表したあと、多数決で伊勢市をフィールドワークの行き先に決めました。フィールドワークの方法は、おかげ横丁にいる外国人観光客に声をかけ、事前に準備しておいた世界地図の自分の出身地にシールを貼ってもらうという形式をとりました。
 しかし、フィールドワーク当日は外国人観光客が非常に少なく、2つのグループに分かれて調査を行いましたが、2つのグループを合わせて、シールを貼っていただけた外国人観光客は15組ほどでした。普段から京都や大阪でたくさんの外国人観光客を見かけることもあり、伊勢のような有名な観光地にも当たり前のように外国人観光客がいるだろうと想定した上でのフィールドワークであったので、この数字には驚きました。ただ、調査を行わなかった午後には、外国人観光客が非常に増加していました。
 調査の結果、台湾やシンガポールをはじめとする東南アジアが最も多く、ヨーロッパやアメリカからの外国人観光客はほとんどいませんでした。調査終了後はゼミメンバー(欠席1名)全員で伊勢神宮内宮や赤福本店を訪れ、おかげ横丁を散策しました。
 今回、初めて事前準備をして他府県を訪れるという本格的なフィールドワークを行いましたが、調査の内容というよりフィールドワークのより良い実施方法を学んだ部分が多いように感じました。まず、調査を行う時間帯は、午後からの方が断然良い結果を得られると思います。私たちが友人などと泊まりがけで観光地を訪れる際も、前日ホテルで夜更かしをすることがあり、当日観光地を訪れるのは昼からになりがちです。外国人観光客もきっとそうなのではないでしょうか。年配の方は朝が早いという意見もあるかもしれません。しかし、よく考えてみると、街中で見る訪日外国人観光客の大半は20代から40代ではないでしょうか。なぜ訪日外国人観光客の中に年配の方が少ないのでしょうか。それについては、今後のフィールドワークを通して調べていきたいと思っています。また、調査の時間帯以外でも、もう少し内容の濃い事前準備、ゼミメンバー内での連絡など、より良い調査結果を得るためにフィールドワーク当日以前の取り組み方を見直し、改善するべきだと思いました。今後数多く行うフィールドワークの1回目として、今回のフィールドワークは学びあるものとなったように感じます。

フィールドワークの失敗を踏まえて
 国際観光学部1年 西岡翼

 9月14日、私たち森重ゼミ1年生は、三重県伊勢市の伊勢神宮・おはらい町を訪れる外国人観光客はどの国や地域からたくさん訪れているのか、また昔のまちなみや店について、あらかじめ調べておいた写真と現状を照らし合わせ、昔と今でどのくらい違うのかを調査するためにフィールドワークを行いました。
 外国人観光客に聞き取りを行うため、2つのグループに分かれて調査を行いました。調査方法は、話をうかがった上で、あらかじめ用意していた世界地図の自分の国にシールを貼っていただきました。しかし、私たちが訪れた日は外国人観光客がほとんど見られず、調査は難航しました。午前中聞き取り調査を行った結果、10名ほどの外国人観光客にシールを貼っていただけました。その結果、台湾や中国、タイといったアジア圏の外国人観光客が多いことがわかりました。
 午後から、昔の写真現状を比較するため、各自であらかじめ調べておいた写真をもとに、どこで撮られたものなのか探しました。しかし、赤福本店や豚捨などの有名な店を調べていたこともあり、思ったよりも早く終わりました。
 調査が終わった後、伊勢神宮を参拝しました。しかし、今の若者は参拝の所作や建物の知識が乏しいことを感じました。伊勢神宮は有名で、おはらい町などもよく知られていますが、若者にはSNSや人気のコンテンツで、また外国人観光客には外国語の説明看板で、その中のルールや参拝方法を伝えた方が良いのではないかと考えました。人気の観光地であるがゆえに、改善しなければいけないところがたくさん見えてきました。そういったことを調べたり、直接訪れたりして考えることの大切さを、フィールドワークを通して感じました。
 また、今回初めてのフィールドワークを通して、下調べ不足や話し合いの大切さを痛感しました。下調べの段階では、おはらい町の写真や世界地図などを準備していただけで、他の準備が足りなかったことを、実際に経験して初めて気づきました。もっと下調べや話し合いをしていれば、外国人観光客が少ない時期やより有効的な活動を思いつけたのではないかと思います。今回のフィールドワークの良かった点、悪かった点を考え、次のフィールドワークに生かしたいと考えます。
 これからのフィールドワークでは、有名な観光地での調査だけでなく、その地域の名産物や美しい景観などの観光資源を見出し、その地域の活性化に携わり、やりがいのあるフィールドワークを行いたいです。そのためにも大学入門ゼミの間に聞き取り調査やフィールドワークがどうすれば良いのかについて学んでいきたいと思いました。