2023年は、ヒップホップとブレイクダンスが誕生してから50周年の節目です。さらに、2024年夏のパリオリンピックでは、ブレイクダンスが正式なオリンピック競技として導入されます。
 「グローバル・ディスカバリー」は、国際コミュニケーション学科の教員による新しいコースで、私が担当する講義では「アメリカのブラックミュージックとダンスの歴史」について学びました。コースに関する情報は以下の通りです。
■授業の到達目標およびテーマ
国際コミュニケーション学科での学修の起点として、世界各国の歴史や文化、また日々変容するグローバル社会に対する基礎知識を 習得することを目標とする。また留学や異文化に対する関心を養い、異なる文化への洞察を深めることも目指す。

■授業の概要
本科目は広告・キャラクター論、心理学、児童文学、英語圏・中国語・韓国語圏文化、ユーラシア地域研究を専門とする9名の教員に よるリレー科目である。それぞれの教員が自身の専門領域に関連づけながら、世界各国の文化や歴史の諸相を紹介する。これら全15 回の講義を通して受講生は各領域やグローバル社会に関する基本的な知識と課題解決に向けた学際的思考法を身につける。

5月に行われた授業内容・授業のテーマ



アメリカにおけるブラックミュージックとダンス:ヒップホップとラップの躍動

* 歴史
* 1970年代のブロンクス地区
* DJクール・ハークとヒップホップの誕生
* 苦悩から舞台へ:1970年代のアフリカ系アメリカ人が音楽とダンスに与えた深い影響
* 「ラッパーズ・ディライト」の起源:ルーツと画期的な影響
* ブレイクダンス:都市から生まれた創造とエネルギーの表現

 世界中の多くの若者がヒップホップやラップ音楽、ブレイクダンスに興味を持っています。この授業は、これらの芸術のルーツを学び、非常に人気のある音楽とダンスの背景にある歴史を紐解いていきました。これらの芸術形式がどのようにして進化したかを理解することで、人々はそれらをより楽しむことができるだけでなく、他の文化や芸術についてもっと学ぶことへの興味を深めることができます。
 
Mark Sheehan、国際コミュニケーション学科 教授