名桜大学留学記

今年、沖縄の名桜大学に国内留学した大畑君が体験記を書いてくれました。授業の様子、寮生活、名護の町までの散歩や買い物など、日常生活について報告してくれました。以下、お読み頂けると幸いです。

国際観光学部 教員 渡辺和之

参加した受講生の報告

人生経験豊富だった沖縄国内留学
 国際観光学部2年 大畑 安規

 私は2024年4月5日から8月12日のおよそ半年間名桜大学に国内留学しました。国内留学を決めた理由は海外留学に興味があったからです。コロナ禍や円高でなかなか行動ができずにいたところ、沖縄への国内留学があることを知りました。説明会で、名桜大学にはさまざまな国からの留学生がいると聞き、国内留学を決めました。
 名桜大学は那覇空港から北へ2時間移動したところにあります。自然の多いところで、草木が生い茂り、マングースや青い鳥などの動物にでくわすことがたまにありました。沖縄に着いたのは4月でした。すでに半袖を着ている人の方が多く、夏がもう来ているのかと思うほど暑かったです。しかし、海が近くにあり、風が吹いていたので、4月は過ごしやすかったです。5月頃から梅雨が始まり、大変でした。湿気がものすごく、部屋は70%を超えるのが普通でした。除湿剤を置いたり、お風呂場を防カビで防いだりと、沖縄の梅雨の時期は湿気対策が大変なことを実際に体験することができました。
 名桜大学ではさまざまな講義がありました。例えば旅行経営論という授業がありました。これは旅行業務取扱管理者という国家試験対策の授業でした。阪南大学でも資格試験対策講座として、授業料とは別にお金を出して受講できますが、名桜大学では授業の一つとして受講できました。このため、国家試験の勉強した上に単位までもらえました。また、沖縄でしか学べない科目がありました。なかでも印象に残っているのは、沖縄の自然という授業です。この授業では、沖縄で有名なマングローブやサンゴ礁、白い砂などがどのようにしてできたのか、どのように役立っているのかを学びました。他にも阪南大学では学ぶことができないポルトガル語、ホテルでのサービスやホスピタリティの違いを学ぶことができるホスピタリティ概論など、観光の職に就くのに役立つ科目が多くありました。
 名桜大学は長い坂を登った上にあるので、海が見えてとても沖縄を感じられました。自分が一番好きだった場所は図書室でした。2階のカウンター席から見える空と海がとても綺麗で、空と海の境界がわからないほど水平線の彼方まで見渡すことができました。私は散歩が好きなので、早起きして近くのビーチまで歩いていきました。朝の海を見て、沖縄の家の間の道を歩いて、名護市を探索しました。朝の散歩は比較的涼しい4、5月がおすすめです(写真1)。
 留学生センターには、MOSという留学生をサポートしてくれる方々がいて、留学生のためにさまざまな企画を考えてくれました。観光地(首里城、タ-滝、花火大会など)に連れて行ってもらい、とても楽しい沖縄の夏を感じることができました(写真2、3)。その企画のおかげで、韓国と中国出身の友達ができて、楽しい思い出になりました。そして、伊江島にも行って、サイクリングをして、海や城山、ニャティア洞を回ってきました。この日は雨が降っていたので、海が少し暗くなっていましたが、きれいな海でした(写真4)。
 寮の近くにスーパーはなく、コンビニが2件あるだけでした。立地がいいとは言えませんが、名桜バスを利用して名護の町に下ると、ドンキや薬局、イオンがありました。私は、食費を安く済ませるために毎週日曜日に買い出しに行きました。大阪で見たことない魚や野菜、お惣菜が多くて、買い物が楽しかったです。
 初めての一人暮らしで、不安なこともたくさんありました。しかし、友達がいたおかげで、何とか生活することができました。沖縄に留学して、得たものがたくさんありました。
  • (写真1) 「海へ行くまでの道」
    朝に二十世紀ビーチまで歩いていきビーチまでの道に木が並んでいた。

  • (写真2)「真っ青な海空と深緑」
    平和祈念公園に行った時に海が奥まで広がっていた。この日は快晴で海がきれいに見えた。

  • (写真3) 「沖縄満喫の夏」
    寮の方に瀬底ビーチに連れて行ってもらってマーブルや海水浴を楽しんだ後の写真。この日は朝から海へ行き、昼に滝へ行き、夜は花火をして星空を見に行くというハードな1日だった。

  • (写真4) 「隙間から見る海」
    伊江島へ行きサイクリングの途中に雨が降ってきて洞窟で雨宿りするために入って撮った写真。