【ハルカス大学公開講座】「五輪選手団公式服装の「日の丸カラー」をめぐる俗説と史実の間—64年東京五輪を中心にー」を開催しました

開催概要

●日 時  2024年9月5日(木曜日)14:00〜15:30(開場:13:30)
●場 所  阪南大学あべのハルカスキャンパス(あべのハルカス23階)
●テーマ  五輪選手団公式服装の「日の丸カラー」をめぐる俗説と史実の間—64年東京五輪を中心に—
●講 師  阪南大学経営学部教授 安城寿子(服飾史家)
●内 容  
オリンピックの入場行進で日本選手団が着用する公式服装は、 いつ頃、誰の発案によって、赤と白の「日の丸カラー」になったのだろうか。 また、その歴史はどのように語られてきたのだろうか。
 本講座では、望月靖之という無名の人物が「日の丸カラー」の公式服装を考案した歴史をひも解き、 さらに、東京五輪(1964年)の公式服装をデザインしたのは メンズアパレルブランド「VAN」創業者の石津謙介であるとする俗説が流布した複雑な背景について明らかにする。
当日は27名が受講し、アンケートからも大半が「大変満足した」と回答する等、参加者は興味深く話に聴き入っていました。
講座後のアンケートを通して、下記のような感想が寄せられました。

アンケート感想

  • 「誰誰が言っているから」という曖昧な根拠を信じることにより、それが権威づけられ、 事実が歪められていく危うさに気づかされた。
  • 大変面白く、私自身俗説を信じていたひとりとして情報を判断する難しさ、メディアの怖 さを考えさせられた。
  • 歴史の検証の方法について、熱い思いを語っていただき感動しました。先生の大学の講義 を聴きたくなりました。
  • 興味深く1時間30分という時間もあっという間に経った感じです。史料批判、インタビ ュー偏重による弊害など、服飾史に限らずとても参考になるご指摘、なるほどと感じ入り ました。
  • 通説、俗説を鵜吞みにせず、資料を徹底的に検討することにより真実を発見する過程が大 変興味深く拝聴した。
  • 今回のお話をお聞きして、次のオリンピックの公式服装がどのようなものになるのか、楽 しみが増えました。
※「ハルカス大学」とは、あべのハルカスのキャンパスフロアに入居する大学と企業が連携
して行う学びのプロジェクトで、講座やイベントの実施を通して学生支援、地域貢献、生
涯学習、社会人教育等、あべのハルカスの企業・施設とつながることができる様々な連携
事業を行っています。

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