3月11日(金)、経営情報学部の山内ゼミが「てんしばリサーチプロジェクト」の調査結果報告会を、本学あべのハルカスキャンパスにて開催しました。

 「ハルカス大学」は、あべのハルカスのキャンパスフロアに入居する、大学と企業がつながってできた学びのプロジェクトです。講座やイベントなどで、あべのハルカスのさまざまな企業・施設とつながることができます。
 2022年3月11日(金)、あべのハルカス23階にある本学の「あべのハルカスキャンパス」において、経営情報学部山内ゼミによる「てんしばマーケティングリサーチプロジェクト」の調査結果報告会が開催されました。このプロジェクトは、「天王寺公園(通称:てんしば)エリア、四天王寺エリア、通天閣エリア、阿部野橋エリア及び近鉄フレンドリーホステル大阪天王寺公園(ゲストハウス)」の来客数及び顧客満足度の向上を図ることを目的として、アンケート調査に基づく情報収集と現状分析によって課題を抽出し、その解決のための企画を提案するものです。
 
  • 撮影時のみマスクを外して集合しています

「てんしばマーケティングリサーチプロジェクト」活動報告

 経営情報学部山内ゼミでは、毎年、社会連携活動を実施していますが、2021年度はハルカス大学の仲介により、近鉄不動産株式会社とともに「てんしばマーケティングリサーチプロジェクト」を実施しました。
 このプロジェクトでは、JR天王寺駅前にある「てんしば公園」を中心に、「通天閣エリア」「四天王寺エリア」を含む天王寺エリアにおいて人の流れ方を把握し、その上で各エリアの来訪者数を増加させるとともに、人流を活性化させるための企画案を立案しました。
 プロジェクトは、山内ゼミ2回生・3回生の総勢47名によって行われ、まずは各エリアの実態を調査するために、2021年10月2日(土)、4日(月)、10日(日)の3日間をかけて「てんしば公園エリア」「通天閣エリア」「四天王寺エリア」のアンケート調査を実施しました。アンケート調査では、曜日の異なる3日間を設定することで、曜日ごとの来訪者数、人流の違いを比較すると同時に、来訪の意図や目的、移動手段、訪問回数、訪問したエリアに対する情報入手手段や満足度といった項目について質問しました。また、さらには「どこから来たのか」、そして「これからどこへ向かおうとしているのか」といった項目を聞くことによって、エリア自体の商圏を把握すると同時に、天王寺エリアが他の梅田・難波・心斎橋といったエリアに比較して、どれほどの魅力を有しているのかといったことについての実態を調査しました。3日間のアンケート調査では約2,000件のデータを集めることができ、学生たちによって分析が行われました。この分析から明らかになったことは、2021年11月20日(土)のハルカス大学において調査結果報告会が行われました。

 この調査結果報告会の後、学生たちは12のグループに分かれて、天王寺エリアにおける来訪者数の増加と人流の活性化のための企画案の立案に取り掛かりました。企画案の立案に当たっては、各グループは調査結果に基づいてエリアにおける問題や課題を抽出し、「誰がターゲットとなるのか(Who)」「何をするのか(What)」「どのようにするのか(How)」の3項目を軸に、問題解決・課題解決のためのアイデアを纏めていきました。
 クリスマスや冬休み、後期試験といったイベントや行事を挟みながら、2021年12月から2022年3月上旬の期間をかけて、学生たちはアイデアを纏めあげ、2022年3月11日(金)ハルカスキャンパスにおいて調査結果報告会を実施しました。報告会は、予定時間を大幅に超過し、3時間にわたるものとなりましたが、その内容は全てのグループのアイデアが重複することなく、またその多くは実現可能なアイデアであり、今後の取り組みに期待したいと思います。
 なお、この度の活動は、新型コロナウィルス禍でフィールドワークやその後のミーティングも実施が危ぶまれた中で行われましたが、遠隔授業や外出制限等で大学生らしい活動が思うようにできない彼らにとって、非常に良い経験となったことは間違いありません。新型コロナについては予断を許しませんが、今後とも学生たちのためにも、こうした社会連携活動を続けていきたいと考えています。

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