「ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI」とは

阪南大学は科学研究費補助金による研究成果の社会還元・普及の一環として、中学生・高校生を対象とした「ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI」((独)日本学術振興会共催)を2007年度から実施しています。

パーソンズ先生のジュニア英会話教室−英語であそぼう。Fun English!−

 本プログラムは、教科内容と外国語学習を統合し、質の高い外国語教育の実現を目指す「内容言語統合型学習(Content and Language Integrated Learning)」を通じて、多くのアクティビティを体験学習してもらうことをコンセプトとしている。
 そのために、英語で自分の意見や考えを表現する楽しさを感じてもらえるような3部構成で実施した。また、保護者に対してもアクティビティの合間に同時並行で英語教育の重要性について簡単な講演を行った。
 冒頭の講義では、15と50の違いや簡単な発音練習も交えながら、英語で講師、学生スタッフの自己紹介、緊張感をほぐすために受講生同士でも簡単な英語での自己紹介を行った。
 アクティビティ1では、簡単な計算や、ビンゴゲームを行った。具体的には、今回講師は、3名でサポートしているが、いずれも出身国が異なる。実際の国で使われている紙幣(ドル、元)を見せ、$1はいくらなのか、簡単な計算をグループで行った。また、生まれた月×2+5×50+生まれた日−250等四則演算を組み合わせて合計を求める等のゲームをした。
 アクティビティ2では、mapを使って、「Where is it?」ゲームを行った。具体的には、各グループに英語で指令を出し、実際その場所に行ってmagic numberを探すというものである(例えば、Your team must go to… a place where students can kick a soccer ball→place name Soccer ground Magic number 18)。受講生の集中力を途切れさせないよう早く回答出来たチームには、prizeが与えられるなど、スピード感のあるレッスンを心がけた。
 最後のアクティビティ3では、受講生が店長と客に分かれてショッピングを行った。大人でも英語でショッピングを行うのは決して簡単なことではない。しかしながら、商品の絵を描く、値段を付けるといった創作的なことは受講生自らが手がけ、独自に作成したおもちゃの紙幣を使って英語を理解し、自己表現することの楽しさを感じてもらった。
 本講座では、「聞く」「話す」「読む」「書く」といった能動的活動を多く取り入れることで英語の面白さを体感的に深めていってもらえたのではないかと考えている。

当日のスケジュール

10:00〜10:10 開講式(科研費の説明・諸注意)
10:10〜10:40 講義「英語を楽しく学ぶコツを伝授します」
10:40〜10:50 休憩
10:50〜12:00 アクティビティ1「英語で算数 Let’s do maths in English.」
12:00〜13:00 昼食・休憩
13:00〜14:30 アクティビティ2「阪南大学ってどんなとこ?Let’s learn about Hannan Univ.」
14:30〜14:40 休憩(クッキータイム)
14:40〜16:00 アクティビティ3「ショッピングを楽しもう Let’s go shopping!」
16:00〜16:10 休憩
16:10〜16:30 アンケート実施、修了式「ジュニア英会話マスター」授与
16:30 終了・解散

今城先生のともだちに教えたくなる経済教室-ゲームで学ぶ超「入門」編-

 本プログラムの目的は、受講者に株式市場における企業家と投資家の行動原理を、株式市場に見立てた教室での講義と実習を通じて理解してもらうことであった。
 まず最初に、講義では、受講者が次に行う実習にスムーズに移行できるように工夫した。具体的には、企業家は、より高い報酬を得るために常に直近の自身の業績を超えようと努力する存在であること、投資家は、やはりより高い報酬を得るために、投資先の過去の実績をもとに自身の投資先を選ぶ存在であること、勝ち残り続ける企業家と投資家によってビジネスの世界が構成されていることを伝えるようにした。
 次に、ゲームを用いて、受講生が「企業家」と「投資家」の両方を体験する実習を行った。実習の内容は、企業家役が練習として投資家役の前で簡単なゲームを行い、その成績を双方が把握した上で、企業家が本番で自身の練習での成績を達成出来るか否かを投資家が予測するものとした。なお、練習における企業家役の投資家役に対する成績の提示は、投資家役に企業家役の過去の成績を提示し、本番での予測の材料を提供するためのものである。
 実習では、3種類のゲームを準備して受講者を飽きさせないように努めた。また、受講者全員が企業家役と投資家役を体験出来るようにするとともに、事前に仮想通貨を配布して、自身の持ち分が勝敗に応じて増減するようにした。これは、通貨の増加が自身に対する高い報酬、通貨の減少が自身の資産の減少・破産であること、最終的に持ち分がプラスであればビジネスの世界で生き残れることを体感してもらうための工夫である。
 最後に、講義と実習の意味をふりかえり、中学生にとって馴染みの薄い「経済」や「ビジネス」の世界についての理解が定着するように工夫した。最初は難解であった「金融経済」も段階的にその知識を深め、面白さを体感してもらえたのではないかと考える。

当日のスケジュール

10:00〜10:15 開講式(科研費の説明・諸注意)
10:15〜10:50 講義「ようこそ!「企業家」と「投資家」の世界へ!」」
10:50〜12:10 「前進あるのみ派」と「じっくり見る派」の勝負(実習1)
12:10〜13:10 昼食・休憩
13:10〜15:10 「前進あるのみ派」と「じっくり見る派」の勝負(実習2)
15:10〜15:25 休憩(クッキータイム)
15:25〜16:30 「前進あるのみ派」と「じっくり見る派」の勝負(実習3)
16:30〜17:00 成績発表とふりかえり、アンケート記入、修了式
17:00 終了・解散

【講座についてのお申込み・お問合せは下記まで】

阪南大学ひらめき☆ときめきサイエンス係
〒580-8502 大阪府松原市天美東5-4-33
TEL 072-332-1224(代表) FAX 072-337-4391
e-mail : kenkyu@office.hannan-u.ac.jp