観光振興に向けて検討するため、町役場で聞き取り調査を行いました
森重ゼミでは今年度、岡山県美咲町を対象にフィールドワークを実施しており、6月29~30日に1度目の観光資源調査を行いました。最初の調査を受けてゼミ生で議論した結果、観光振興に向けた4つのテーマを設定しました。そして、その実現可能性を検討するため、9月5~7日の3日間をかけて2度目の現地調査を行いました。
現地調査の1日目、美咲町役場を訪問し、産業振興課にて聞き取り調査を行いました。聞き取り調査では、これまで目立った観光資源がなかったので、「たまごかけごはん」を新たな観光資源としてつくり出してきたこと、観光を通して地域にカネが落ちるしくみをつくるためにDMOの設置を検討していることなどをうかがいました。同時に、事前に検討した4つのテーマの実現可能性について尋ねましたが、テーマに即した他の観光資源が見つからず、なかなか難しい現実にも直面しました。
今回は、町役場での聞き取り調査の様子と4つのテーマの中から「地域の方々と交流できるカフェめぐり」に関するゼミ生の報告を紹介します。(森重昌之)
現地調査の1日目、美咲町役場を訪問し、産業振興課にて聞き取り調査を行いました。聞き取り調査では、これまで目立った観光資源がなかったので、「たまごかけごはん」を新たな観光資源としてつくり出してきたこと、観光を通して地域にカネが落ちるしくみをつくるためにDMOの設置を検討していることなどをうかがいました。同時に、事前に検討した4つのテーマの実現可能性について尋ねましたが、テーマに即した他の観光資源が見つからず、なかなか難しい現実にも直面しました。
今回は、町役場での聞き取り調査の様子と4つのテーマの中から「地域の方々と交流できるカフェめぐり」に関するゼミ生の報告を紹介します。(森重昌之)
当日の現地調査の様子
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参加したゼミ生の報告
地元住民の観光に対する意識
国際観光学部3年 米田善洋
今回のフィールドワークでは、岡山県美咲町で可能なアクティビティや、「インスタ映え」するような景観、ツーリングができるような道があるか、林間学校のような集団行動ができる施設があるかどうかなどの複数のコンセプトを用意し、現実的なコンセプトを探すことが目的でした。調べるにあたって、調査を円滑に進めるために、最初に美咲町役場で聞き取り調査を行いました。聞き取り調査では、それぞれのコンセプトに合った質問を事前に用意し、行いました。
当日の聞き取り調査は、美咲町産業観光課の川島さまと黒瀬さまが担当してくださいました。聞き取り調査でわかったことは大きく分けて3つあります。1つは、岡山県美咲町が2、3年後にDMOを導入しようとしているということです。2つ目は、観光課の川島さまの観光の考え方です。美咲町には、たまごかけごはんというブランド化されている商品がありますが、他に目立った商品がないため、美咲町の滞在時間が減り、経済的な活性化がされないことを懸念されていました。3つ目は、観光客が少ないことから、カフェや飲食店などの営業時間が短くなっているということです。これは、川島さまの懸念と共通する部分がありますが、たまごかけごはんを食べに美咲町に訪れた観光客が、カフェや飲食店に訪れても、営業していない時間が多いため、滞在時間が減ってしまうという負の連鎖ができてしまっていると考えました。
そもそも、観光専門の担当課がない美咲町では、観光政策を進めることが難しく、地元住民の観光に対する意識もそれほど高くないことが聞き取り調査で理解できました。産業観光課の川島さまが考えておられるようなDMOの設置による地域活性化は、外部の観光に関する知識が豊富な人たちがかかわるので、地元住民の観光に対する意識が低くても大丈夫なように感じました。しかし、DMOは地元住民と協同して観光まちづくりを行うので、地元住民が観光に興味がない状態では、質の良い観光まちづくりにはつながらないように思いました。
今後は、今回のフィールドワークでかめっち食堂がキーポイントということがわかったので、観光客が他にも足を運びたくなるようなコンセプトを考え、観光客の滞在時間の増加を図っていくことが必要になると思いました。さらに、今回の私たちの提案により、美咲町の住民の皆さんが、1人でも多く観光に興味を持っていただければ、DMO設置の際にも役立つのではないかと思いました。
当日の聞き取り調査は、美咲町産業観光課の川島さまと黒瀬さまが担当してくださいました。聞き取り調査でわかったことは大きく分けて3つあります。1つは、岡山県美咲町が2、3年後にDMOを導入しようとしているということです。2つ目は、観光課の川島さまの観光の考え方です。美咲町には、たまごかけごはんというブランド化されている商品がありますが、他に目立った商品がないため、美咲町の滞在時間が減り、経済的な活性化がされないことを懸念されていました。3つ目は、観光客が少ないことから、カフェや飲食店などの営業時間が短くなっているということです。これは、川島さまの懸念と共通する部分がありますが、たまごかけごはんを食べに美咲町に訪れた観光客が、カフェや飲食店に訪れても、営業していない時間が多いため、滞在時間が減ってしまうという負の連鎖ができてしまっていると考えました。
そもそも、観光専門の担当課がない美咲町では、観光政策を進めることが難しく、地元住民の観光に対する意識もそれほど高くないことが聞き取り調査で理解できました。産業観光課の川島さまが考えておられるようなDMOの設置による地域活性化は、外部の観光に関する知識が豊富な人たちがかかわるので、地元住民の観光に対する意識が低くても大丈夫なように感じました。しかし、DMOは地元住民と協同して観光まちづくりを行うので、地元住民が観光に興味がない状態では、質の良い観光まちづくりにはつながらないように思いました。
今後は、今回のフィールドワークでかめっち食堂がキーポイントということがわかったので、観光客が他にも足を運びたくなるようなコンセプトを考え、観光客の滞在時間の増加を図っていくことが必要になると思いました。さらに、今回の私たちの提案により、美咲町の住民の皆さんが、1人でも多く観光に興味を持っていただければ、DMO設置の際にも役立つのではないかと思いました。
観光資源と美咲町への思い
国際観光学部3年 松下綾里
9月5~7日を利用し、岡山県美咲町へ2回目のフィールドワークに行きました。9月5日には、美咲町役場で聞き取り調査をしました。
前回の調査の後、授業内で観光資源の評価を行い、一覧表にまとめました。その後、美咲町の観光資源を使いながら美咲町で何ができるのか話し合い、4つのテーマを設定しました。テーマは「地元の人と交流ができるカフェ巡り」、「自然体験」、「景観を楽しむツーリング」、「ペットも一緒に楽しめる観光」でした。そして、事前に町役場で聞き取り調査するために、各グループで質問内容を考えました。
当日の聞き取り調査では、まず私たちが現在活動している内容について説明しました。町役場の方は、美咲町がフィールドワークの対象地になったことにとても興味を持っていらっしゃいました。美咲町は「たまごかけごはん」をテーマに町おこしを行っています。しかし、たまごかけごはん以外にも美咲町の魅力を発見できるのではないかと考え、調査していることを役場の方に伝えました。そして、質問にお答えいただき、テーマに対する意見やアイディアを教えていただきました。美咲町ではアートを使ったイベントがあり、さらに移住者がカフェなどを開いているという情報を得ることができました。ここで入手した情報を組み合わせ、今ある観光資源を活かしながら、つなげることで、新しい魅力を引き出せるのではないかと考えています。
たまごをテーマにした町おこしには、もう一つの目的があることも教えていただきました。それは、たまごを育てることと同じように、美咲町で暮らしている子どもたちを大切に育てて行きたいという思いがあるとのことでした。町役場の方は観光に対して前向きな姿勢でした。
聞き取り調査の中で、一番印象に残っている言葉があります。「美咲町は伸びしろがある町だ」と何回もおっしゃっていました。しかし、現在美咲町で観光を担当している職員は1人なので、担当者がいなくなると美咲町の観光は止まってしまうと、少し不安げにお話しされていました。町役場の方が抱いている課題は、たまごかけごはんというテーマで町おこしをしてきたが、観光という段階にまで発展していないということでした。その課題を、これらどのように解決するか考えていき、DMOをつくりたいともおっしゃっていました。
今回の調査で、町役場が美咲町を観光で発展させたいと考えていることがわかりました。聞き取り調査をした後、ゼミ生と話し合い、私たちが設定したテーマでの活動は観光資源が足りないなどの理由で、展開が難しいという結論になりました。資料としていただいた観光資源が掲載されているマップがあるのですが、そのマップは10年以上改訂されていないとのことでした。そこで、観光マップを新しくつくるという活動に取り組むことになりました。また、4つのテーマの中にカフェ巡りがあるのですが、そのテーマは使えそうだと判断し、残しました。これから具体的にどのようにカフェを活用していくか考えていきます。
前回の調査の後、授業内で観光資源の評価を行い、一覧表にまとめました。その後、美咲町の観光資源を使いながら美咲町で何ができるのか話し合い、4つのテーマを設定しました。テーマは「地元の人と交流ができるカフェ巡り」、「自然体験」、「景観を楽しむツーリング」、「ペットも一緒に楽しめる観光」でした。そして、事前に町役場で聞き取り調査するために、各グループで質問内容を考えました。
当日の聞き取り調査では、まず私たちが現在活動している内容について説明しました。町役場の方は、美咲町がフィールドワークの対象地になったことにとても興味を持っていらっしゃいました。美咲町は「たまごかけごはん」をテーマに町おこしを行っています。しかし、たまごかけごはん以外にも美咲町の魅力を発見できるのではないかと考え、調査していることを役場の方に伝えました。そして、質問にお答えいただき、テーマに対する意見やアイディアを教えていただきました。美咲町ではアートを使ったイベントがあり、さらに移住者がカフェなどを開いているという情報を得ることができました。ここで入手した情報を組み合わせ、今ある観光資源を活かしながら、つなげることで、新しい魅力を引き出せるのではないかと考えています。
たまごをテーマにした町おこしには、もう一つの目的があることも教えていただきました。それは、たまごを育てることと同じように、美咲町で暮らしている子どもたちを大切に育てて行きたいという思いがあるとのことでした。町役場の方は観光に対して前向きな姿勢でした。
聞き取り調査の中で、一番印象に残っている言葉があります。「美咲町は伸びしろがある町だ」と何回もおっしゃっていました。しかし、現在美咲町で観光を担当している職員は1人なので、担当者がいなくなると美咲町の観光は止まってしまうと、少し不安げにお話しされていました。町役場の方が抱いている課題は、たまごかけごはんというテーマで町おこしをしてきたが、観光という段階にまで発展していないということでした。その課題を、これらどのように解決するか考えていき、DMOをつくりたいともおっしゃっていました。
今回の調査で、町役場が美咲町を観光で発展させたいと考えていることがわかりました。聞き取り調査をした後、ゼミ生と話し合い、私たちが設定したテーマでの活動は観光資源が足りないなどの理由で、展開が難しいという結論になりました。資料としていただいた観光資源が掲載されているマップがあるのですが、そのマップは10年以上改訂されていないとのことでした。そこで、観光マップを新しくつくるという活動に取り組むことになりました。また、4つのテーマの中にカフェ巡りがあるのですが、そのテーマは使えそうだと判断し、残しました。これから具体的にどのようにカフェを活用していくか考えていきます。
2度目のフィールドワークで明らかになったこと
国際観光学部3年 大川千琴
2019年9月上旬に、私たちは2度目の美咲町に訪れました。1度目のフィールドワークでは、事前調査のもと観光資源を周り、そこが観光対象になるか調査しました。その結果をもとに、今回は町役場で聞き取りを行い、美咲町の観光の取り組みなどについてお話をうかがいました。事前の準備では町役場の方に聞く質問を考えるとともに、私たちのグループのコンセプトである「林間学校のような自然体験」に伴った資源を考えました。
岡山県内に入り、まずはグループごとに昼食をとりました。その後、美咲町役場へ向かい、私たちのコンセプトを伝えました。いくつかの観光資源を教えていただきましたが、どれも私たちが想像していた内容とは少し印象が異なっていました。林間学校の内容からイメージすることとして、登山やキャンプファイヤー、飯盒炊飯、レクリエーションなどがあげられますが、美咲町ではできないことが多く、コンセプトに合った観光資源が少ないと感じました。このコンセプトでは難しいと思い、他のチームの「地元の人と交流できるカフェ巡り」を私たちも調査することにしました。
フィールドワーク1日目は、久米南町にある「治部邸」に泊まりました。そこは美咲町の隣町ですが、田舎のおばあちゃんの家のような雰囲気の宿で、普段経験できないような非日常体験ができました。
2日目は、町役場の方に紹介していただいたいくつかのカフェを巡りました。初めに「アリムナ」という名前のジャム屋さんに向かいました。そこは、見た目は普通の家ですが、中に入るとおしゃれな雰囲気で、さまざまな種類のジャムが置いてありました。50gで300円から500円と手頃な価格でしたが、ほとんどが卸売メインということでした。それにカフェは飲み物しか置いておらず、ジャムをその場で食べることはできませんでした。アリムナはわかりにくい場所ということもあり、お客さまはあまり来ないとのことでした。
次に訪れた「マルゴカフェ」は店員の方がとても話しやすく、美咲町のお勧めのスポットも教えていただきました。私たちはマルゴカフェに金曜日の12時過ぎに着いたのですが、他のお客さまはなく、ゆっくり滞在できました。週末はお客さまがたくさん来られるようで、飲みものやケーキも美味しかったです。店員の方によると、生活ができる程度に稼げればよいと話していて、趣味でカフェを経営している印象を受けました。
今回のフィールドワークで、観光資源はあってもそれが期待通りの観光資源とは限らないと思いました。美咲町ではなくてもできる体験がほとんどで、わざわざ岡山県に行って体験するには少しほど遠いと考えます。私たちはこれから前回のフィールドワークではわからなかった観光現状を踏まえ、コンセプトを考え直していく必要があると思いました。
岡山県内に入り、まずはグループごとに昼食をとりました。その後、美咲町役場へ向かい、私たちのコンセプトを伝えました。いくつかの観光資源を教えていただきましたが、どれも私たちが想像していた内容とは少し印象が異なっていました。林間学校の内容からイメージすることとして、登山やキャンプファイヤー、飯盒炊飯、レクリエーションなどがあげられますが、美咲町ではできないことが多く、コンセプトに合った観光資源が少ないと感じました。このコンセプトでは難しいと思い、他のチームの「地元の人と交流できるカフェ巡り」を私たちも調査することにしました。
フィールドワーク1日目は、久米南町にある「治部邸」に泊まりました。そこは美咲町の隣町ですが、田舎のおばあちゃんの家のような雰囲気の宿で、普段経験できないような非日常体験ができました。
2日目は、町役場の方に紹介していただいたいくつかのカフェを巡りました。初めに「アリムナ」という名前のジャム屋さんに向かいました。そこは、見た目は普通の家ですが、中に入るとおしゃれな雰囲気で、さまざまな種類のジャムが置いてありました。50gで300円から500円と手頃な価格でしたが、ほとんどが卸売メインということでした。それにカフェは飲み物しか置いておらず、ジャムをその場で食べることはできませんでした。アリムナはわかりにくい場所ということもあり、お客さまはあまり来ないとのことでした。
次に訪れた「マルゴカフェ」は店員の方がとても話しやすく、美咲町のお勧めのスポットも教えていただきました。私たちはマルゴカフェに金曜日の12時過ぎに着いたのですが、他のお客さまはなく、ゆっくり滞在できました。週末はお客さまがたくさん来られるようで、飲みものやケーキも美味しかったです。店員の方によると、生活ができる程度に稼げればよいと話していて、趣味でカフェを経営している印象を受けました。
今回のフィールドワークで、観光資源はあってもそれが期待通りの観光資源とは限らないと思いました。美咲町ではなくてもできる体験がほとんどで、わざわざ岡山県に行って体験するには少しほど遠いと考えます。私たちはこれから前回のフィールドワークではわからなかった観光現状を踏まえ、コンセプトを考え直していく必要があると思いました。
地域の穏やかさが感じられたフィールドワーク
国際観光学部3年 稲田加菜実
9月5~7日の3日間を使って、森重ゼミ3年生の2回目のフィールドワークを行いました。前回の調査結果を参考に、活用できそうな観光資源から4つのコンセプトに沿ってテーマを考え、4つのチームに分かれ、それぞれ質問内容を決めて美咲町役場の方にお話をうかがいました。
当日、町役場の方に自分たちの考えてきた4つのテーマを紹介したところ、私たちのチームの「林間学校のような自然体験」というテーマは、美咲町でできる自然体験に限りがあり、美咲町の中だけで行うことは難しいのではないかとの意見をいただきました。そこで、他の方法を考え直すことにしました。お話をうかがう中で、美咲町にあるおすすめのカフェをいくつか紹介していただいたので、他のチームのテーマでもあった「地域の人と交流できるカフェ巡り」が美咲町でできるのではないかということで、カフェの調査に行くことになりました。
1日目の夜、町役場の方の話をうかがった結果などから、2日目に調査する場所や内容をもう一度話し合い、美咲町のパンフレットに載っている観光資源の中でまだ調査していないところに実際に行って確認するグループと、紹介していただいたおすすめのカフェを調査するグループに分かれることにしました。私はおすすめしていただいたカフェの調査を担当し、美咲町にある2つのカフェを訪ねました。
1軒目におとずれたアリムナでは、有機栽培の国産の材料を使った豊富な種類の手づくりジャムがショーケースでも販売されていました。しかし、卸売りやインターネット販売などがメインとなっていました。ジャム以外にも飲み物やケーキなども期間限定でつくられていたり、果物をさまざまな形で楽しんだりすることができ、山の中にある隠れ家のようなところで、自然を感じられる店だと感じました。
次に行ったマルゴは古民家をリノベーションしてつくられた店で、昔ながらの雰囲気が感じられる一方、雑誌やドライフラワーが置いている店内はイマドキの雰囲気で、2つの異なる雰囲気が感じられる外観と内装でした。カフェラテやコーヒー、ケーキなどの軽食も種類が豊富で、とても美味しかったです。また、店の方も話しやすく明るい方で、快くお話を聞かせてくださいました。マルゴカフェは岡山県内にいくつかあるのですが、美咲町にもオープンしたことで地元でも人気となり、若者も集まる場所となっています。カフェの他にも雑貨や調味料、津山産の無農薬栽培のハーブでつくられたハーブティーなども販売されていて、カフェ以外でも訪れることのできる店でした。
今回の調査を踏まえてわかったことは、美咲町の方は”お金もうけ”をメインではなく、自分たちのタイミングで好きことをしながら商売をされている方が多いのではないかということでした。美咲町には観光資源がたくさんあるわけではないので、その1つ1つの観光資源に価値をつけていくことが重要なのではないかと感じました。このフィールドワークで得た情報や結果を参考に、美咲町がこれからどのような町をつくっていくべきなのかを考え、まとめていこうと思います。
当日、町役場の方に自分たちの考えてきた4つのテーマを紹介したところ、私たちのチームの「林間学校のような自然体験」というテーマは、美咲町でできる自然体験に限りがあり、美咲町の中だけで行うことは難しいのではないかとの意見をいただきました。そこで、他の方法を考え直すことにしました。お話をうかがう中で、美咲町にあるおすすめのカフェをいくつか紹介していただいたので、他のチームのテーマでもあった「地域の人と交流できるカフェ巡り」が美咲町でできるのではないかということで、カフェの調査に行くことになりました。
1日目の夜、町役場の方の話をうかがった結果などから、2日目に調査する場所や内容をもう一度話し合い、美咲町のパンフレットに載っている観光資源の中でまだ調査していないところに実際に行って確認するグループと、紹介していただいたおすすめのカフェを調査するグループに分かれることにしました。私はおすすめしていただいたカフェの調査を担当し、美咲町にある2つのカフェを訪ねました。
1軒目におとずれたアリムナでは、有機栽培の国産の材料を使った豊富な種類の手づくりジャムがショーケースでも販売されていました。しかし、卸売りやインターネット販売などがメインとなっていました。ジャム以外にも飲み物やケーキなども期間限定でつくられていたり、果物をさまざまな形で楽しんだりすることができ、山の中にある隠れ家のようなところで、自然を感じられる店だと感じました。
次に行ったマルゴは古民家をリノベーションしてつくられた店で、昔ながらの雰囲気が感じられる一方、雑誌やドライフラワーが置いている店内はイマドキの雰囲気で、2つの異なる雰囲気が感じられる外観と内装でした。カフェラテやコーヒー、ケーキなどの軽食も種類が豊富で、とても美味しかったです。また、店の方も話しやすく明るい方で、快くお話を聞かせてくださいました。マルゴカフェは岡山県内にいくつかあるのですが、美咲町にもオープンしたことで地元でも人気となり、若者も集まる場所となっています。カフェの他にも雑貨や調味料、津山産の無農薬栽培のハーブでつくられたハーブティーなども販売されていて、カフェ以外でも訪れることのできる店でした。
今回の調査を踏まえてわかったことは、美咲町の方は”お金もうけ”をメインではなく、自分たちのタイミングで好きことをしながら商売をされている方が多いのではないかということでした。美咲町には観光資源がたくさんあるわけではないので、その1つ1つの観光資源に価値をつけていくことが重要なのではないかと感じました。このフィールドワークで得た情報や結果を参考に、美咲町がこれからどのような町をつくっていくべきなのかを考え、まとめていこうと思います。
自然に囲まれたカフェ
国際観光学部3年 袖本惇平
6月下旬と今回の2回にわたって、岡山県美咲町の観光資源を調査に訪れました。6月の調査では、事前に観光資源になりそうなものを調べてから実際に行きましたが、観光資源になりそうなものが非常に少ないということがわかりました。そこで、今回は4つのテーマを決め、グループに分かれて調査を行うことになりました。
私は「カフェ巡り」のグループで、美咲町のカフェを調査することが目的でした。6月の調査で、町内にある「ココペリ」というカフェを見つけました。「ココペリ」は移住された方が古民家を自分たちで改装して、店を開いたということでした。店内の雰囲気も良く、ご夫婦で経営しておられ、とても話しやすく、観光客として訪れても地元の方との交流の場になると思いました。そこで、「ココペリ」のようなカフェが他にもないかと探すことにしました。
今回の調査を行っていて、一番大きな問題がわかりました。美咲町は津山市から自動車で約20分かかり、周辺に自然豊かな風景が広がっています。しかし、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどが少なく、遊べるような場所も少ないせいか、カフェの定休日が非常に多く、土日限定で店を開けているところが多かったです。また、開店時間が12時から17時までなど、開店時間が短いところがほとんどで、時間と日程などを自由に組み合わせにくいと感じました。今回のフィードバックでも、現地調査1日目が金曜日であったため、定休日のところしかなく、外からの景観を撮ることしかできませんでした。
6月の調査で「阿吽山房」という1泊約4万円という旅館を紹介してもらった際に、中にカフェもあると聞きました。そこで調べに行くと、予約していないと入れないということで、調査1日目は断られてしまいました。2日目は客室に宿泊されている方がおられるということで、1階のみ写真を撮らせていただきました。他に、「マキバの館」の中にもカフェがあるということで行ってみましたが、カフェというよりレストランの中にカフェのメニューが置いてあるだけで、カフェといえるのか難しい状況でした。
宿泊施設も前回も利用した「南和気荘」と久米南町にある「治部邸」に宿泊しましたが、その他の宿泊施設も少ないという状況でした。今回の調査を行って、まず隣接する津山市でも飲食店の営業時間が短いことがわかりました。また、美咲町の特徴的な景観なども多くないことがわかりました。今回の調査結果から、美咲町にもっと観光でお金を落としてもらえるような提案を全員で頑張って考えていきたいと思います。
私は「カフェ巡り」のグループで、美咲町のカフェを調査することが目的でした。6月の調査で、町内にある「ココペリ」というカフェを見つけました。「ココペリ」は移住された方が古民家を自分たちで改装して、店を開いたということでした。店内の雰囲気も良く、ご夫婦で経営しておられ、とても話しやすく、観光客として訪れても地元の方との交流の場になると思いました。そこで、「ココペリ」のようなカフェが他にもないかと探すことにしました。
今回の調査を行っていて、一番大きな問題がわかりました。美咲町は津山市から自動車で約20分かかり、周辺に自然豊かな風景が広がっています。しかし、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどが少なく、遊べるような場所も少ないせいか、カフェの定休日が非常に多く、土日限定で店を開けているところが多かったです。また、開店時間が12時から17時までなど、開店時間が短いところがほとんどで、時間と日程などを自由に組み合わせにくいと感じました。今回のフィードバックでも、現地調査1日目が金曜日であったため、定休日のところしかなく、外からの景観を撮ることしかできませんでした。
6月の調査で「阿吽山房」という1泊約4万円という旅館を紹介してもらった際に、中にカフェもあると聞きました。そこで調べに行くと、予約していないと入れないということで、調査1日目は断られてしまいました。2日目は客室に宿泊されている方がおられるということで、1階のみ写真を撮らせていただきました。他に、「マキバの館」の中にもカフェがあるということで行ってみましたが、カフェというよりレストランの中にカフェのメニューが置いてあるだけで、カフェといえるのか難しい状況でした。
宿泊施設も前回も利用した「南和気荘」と久米南町にある「治部邸」に宿泊しましたが、その他の宿泊施設も少ないという状況でした。今回の調査を行って、まず隣接する津山市でも飲食店の営業時間が短いことがわかりました。また、美咲町の特徴的な景観なども多くないことがわかりました。今回の調査結果から、美咲町にもっと観光でお金を落としてもらえるような提案を全員で頑張って考えていきたいと思います。
自然豊かなカフェめぐり
国際観光学部3年 田路和耀
私たちは9月5~7日までの3日間、岡山県美咲町へフィールドワークに行きました。今回のフィールドワークは6月に続く、2回目のフィールドワークでした。前回のフィールドワークでは、どのような観光資源があるかについて、グループに分かれて調査しました。
2回目となる今回のフィールドワーク当日は、美咲町に到着してから各グループで昼食をとった後、14時に町役場へ行きました。そして、前回の調査結果を踏まえて聞き取り調査を行いました。聞き取り調査では、観光振興についてのさまざまな話をうかがうとともに、いくつかの質問もさせていただきました。聞き取り調査は和やかな雰囲気で、2時間ほど行いました。
聞き取り調査が終わった後、隣の久米南町にある「治部邸」という山奥の宿に泊まりました。周りを見渡すと緑がたくさんあり、とても良い眺めの場所でした。普段なかなか泊まらない場所でしたので、良い経験になったと思います。夜はゼミ生全員で2日目の調査内容について話し合い、行動ルートなどを決めました。私たちのグループはカフェめぐりでしたので、町役場の方が紹介してくださった、いくつかのカフェを2日目に行くことにしました。
2日目から3日目にかけて、「阿吽山房」と「アート&クラフツビレッジ」、「キッサコ」、「まきばの館」へ行きました。まず、いずれも山奥にあり、アクセスが非常に悪かったです。到着するまで30分ほどかかるうえ、山道が続くので、自動車がなかったら行けませんし、険しい道もあるので、不便な面が多いと思いました。しかも、カフェに着くと、休業日のところばかりという状況でした。これらは土日祝日だけ営業しており、平日は営業していないところがほとんどでした。しかも、阿吽山房は予約制とのことでしたので、カフェだけを目的に山奥まで訪れる機会はあまりないように感じました。特に2日目は空いているカフェが「まきばの館」しかありませんでした。2日目の夜は前回のフィールドワークの時にも利用した「南和気荘」に泊まりました。
フィールドワーク3日目は、2日目に空いていなかったところに行きました。しかし、いずれも観光資源にはなりにくいと思いました。自然の風景などは悪くないと思いますが、ふらっと訪れるカフェめぐりをするのにはアクセスが悪く、正直あまり魅力を感じませんでした。今後は美咲町の観光状況を把握して、さまざまな魅力を考えていかなければならないと思いました。
2回目となる今回のフィールドワーク当日は、美咲町に到着してから各グループで昼食をとった後、14時に町役場へ行きました。そして、前回の調査結果を踏まえて聞き取り調査を行いました。聞き取り調査では、観光振興についてのさまざまな話をうかがうとともに、いくつかの質問もさせていただきました。聞き取り調査は和やかな雰囲気で、2時間ほど行いました。
聞き取り調査が終わった後、隣の久米南町にある「治部邸」という山奥の宿に泊まりました。周りを見渡すと緑がたくさんあり、とても良い眺めの場所でした。普段なかなか泊まらない場所でしたので、良い経験になったと思います。夜はゼミ生全員で2日目の調査内容について話し合い、行動ルートなどを決めました。私たちのグループはカフェめぐりでしたので、町役場の方が紹介してくださった、いくつかのカフェを2日目に行くことにしました。
2日目から3日目にかけて、「阿吽山房」と「アート&クラフツビレッジ」、「キッサコ」、「まきばの館」へ行きました。まず、いずれも山奥にあり、アクセスが非常に悪かったです。到着するまで30分ほどかかるうえ、山道が続くので、自動車がなかったら行けませんし、険しい道もあるので、不便な面が多いと思いました。しかも、カフェに着くと、休業日のところばかりという状況でした。これらは土日祝日だけ営業しており、平日は営業していないところがほとんどでした。しかも、阿吽山房は予約制とのことでしたので、カフェだけを目的に山奥まで訪れる機会はあまりないように感じました。特に2日目は空いているカフェが「まきばの館」しかありませんでした。2日目の夜は前回のフィールドワークの時にも利用した「南和気荘」に泊まりました。
フィールドワーク3日目は、2日目に空いていなかったところに行きました。しかし、いずれも観光資源にはなりにくいと思いました。自然の風景などは悪くないと思いますが、ふらっと訪れるカフェめぐりをするのにはアクセスが悪く、正直あまり魅力を感じませんでした。今後は美咲町の観光状況を把握して、さまざまな魅力を考えていかなければならないと思いました。
何もない地域からいかに可能性を見出すか
国際観光学部3年 中田悠介
私たち森重ゼミは今回、再び岡山県美咲町について深く知り、観光地としての活性化を検討するため、調査に訪れました。前回の6月に1回目の調査に訪れた時、ある程度下調べした状態で資源についてさらに詳しく知ろうと、グループに分かれて活動しました。そこで調査した内容などを授業時間に全員で話し合い、限られた資源の中で、それらをどのように活用すれば観光客が訪れるようになるか、多少知名度のある「かめっち食堂」を軸に、そこからいかに観光客の周遊のしくみをつくるかなど、何度も議論を重ねました。
そして、9月5~7日の2泊3日の中で、グループに分かれて調査を行いました。私たちのグループはもともと、林間学校のような体験ができる観光資源を調査する予定でしたが、町役場での聞き取り調査の際、この条件に見合う観光資源がほとんどないことがわかりました。そこで調査内容を変更し、私たちの事前調査では出てこなかった2箇所のカフェを町役場の方が教えてくださったので、そのカフェについて調査に向かうことにしました。
私たちが訪れたのは、ジャムを全国に卸し、カフェとしても活動している「アリムナ」です。山奥に位置し、とても行きづらい場所にあったので、私たちも最初どこにあるのかまったくわかりませんでした。実際に訪れてみると、女性1人で店を回している様子で、カフェとして営業するのは、月に少しだけとのことでした。卸しを中心に活動しておられるようで、とても魅力的でしたが、正直「観光地」としては少し難しいように感じました。
次に訪れたのが「マルゴ」というカフェです。先ほどのアリムナと比べ、比較的立ち寄りやすい場所に位置しており、中には服や雑貨なども並んでいて、若者が集まりそうに感じました。店の方には、美咲町を観光地として活性化していくためにはどうすれば良いか、お話をうかがいました。店の方がおっしゃるには、やはりやる気があり、活気のある若者が集まって店を始め、その若者同士で話し合い、向上していくのが一番の近道とのことでした。しかし、現状は多少カフェなどが増えているものの、観光地として確立していくにはまだほど遠いとのことで、私たちも納得してしまいました。
今回のフィールドワークを終え、美咲町のすべての観光資源を訪れてもなお、観光地として活性化できるとは言い切れません。しかし、世間から見て「何もない」、「田舎」と思われるこの地域から、いかに観光地としての可能性を見出すか、そう考えることが大事で、そう考えれば、私は美咲町にはまだまだ多くの可能性があるように感じます。答えはありませんが、その可能性を殺したままなのか、それを活かして町を活性化させていくのか、それについて私たちが議論していく必要があると思います。まだまだ続くこの美咲町の調査ですが、ゼミ生全員としっかり議論を重ね、最終的により良い案を提案できるよう、活動していきます。
そして、9月5~7日の2泊3日の中で、グループに分かれて調査を行いました。私たちのグループはもともと、林間学校のような体験ができる観光資源を調査する予定でしたが、町役場での聞き取り調査の際、この条件に見合う観光資源がほとんどないことがわかりました。そこで調査内容を変更し、私たちの事前調査では出てこなかった2箇所のカフェを町役場の方が教えてくださったので、そのカフェについて調査に向かうことにしました。
私たちが訪れたのは、ジャムを全国に卸し、カフェとしても活動している「アリムナ」です。山奥に位置し、とても行きづらい場所にあったので、私たちも最初どこにあるのかまったくわかりませんでした。実際に訪れてみると、女性1人で店を回している様子で、カフェとして営業するのは、月に少しだけとのことでした。卸しを中心に活動しておられるようで、とても魅力的でしたが、正直「観光地」としては少し難しいように感じました。
次に訪れたのが「マルゴ」というカフェです。先ほどのアリムナと比べ、比較的立ち寄りやすい場所に位置しており、中には服や雑貨なども並んでいて、若者が集まりそうに感じました。店の方には、美咲町を観光地として活性化していくためにはどうすれば良いか、お話をうかがいました。店の方がおっしゃるには、やはりやる気があり、活気のある若者が集まって店を始め、その若者同士で話し合い、向上していくのが一番の近道とのことでした。しかし、現状は多少カフェなどが増えているものの、観光地として確立していくにはまだほど遠いとのことで、私たちも納得してしまいました。
今回のフィールドワークを終え、美咲町のすべての観光資源を訪れてもなお、観光地として活性化できるとは言い切れません。しかし、世間から見て「何もない」、「田舎」と思われるこの地域から、いかに観光地としての可能性を見出すか、そう考えることが大事で、そう考えれば、私は美咲町にはまだまだ多くの可能性があるように感じます。答えはありませんが、その可能性を殺したままなのか、それを活かして町を活性化させていくのか、それについて私たちが議論していく必要があると思います。まだまだ続くこの美咲町の調査ですが、ゼミ生全員としっかり議論を重ね、最終的により良い案を提案できるよう、活動していきます。
困難なフィールドワーク
国際観光学部3年 八野駿太
私たちのゼミでは9月5日から7日にかけて、岡山県美咲町にフィールドワークに行ってきました。事前にゼミ生で話し合い、何をテーマに美咲町に行くかを考えてきました。その結果、4つのグループができました。その中で、私は「地元の方と交流できるカフェ」というテーマを担当し、美咲町に向かいました。
まず、1日目はゼミ生の全員で町役場に行き、そこであらかじめテーマにあった質問を考えていたので、いくつか教えていただきました。そこで美咲町にあるカフェをいくつか教えていただきました。しかし、他のグループが考えたテーマについては、お話をうかがっていると、今の美咲町の現状では難しいことがわかりました。町役場の方のお話をうかがって、行政として観光にそれほど力を入れていないと感じました。実際、美咲町にはいくつか営業している店があるのですが、週に1~2日くらいしか営業しておらず、地域全体がそこまで観光に興味がないのではないかと思いました。ここで、地域の方の考えを何とかして変えていけないかなと考えました。
2日目に、実際にカフェに行ってきました。その中で「阿吽山房」という旅館の中にある、カフェに行ってきました。阿吽山房は、日本の棚田百選にも選ばれた、美咲町の広大な風景を擁する和風旅館です。100年以上前の古材をいたるところに使用し、5年の歳月をかけて個性的な宿に仕上げたそうです。阿吽山房へは、日々日本の山里の美しさと静けさを求めて、日本各地からお客さまが足を運ぶそうです。最近では、海外からのお客さまも増え、日本の山里の美しさに感動されているそうです。ここの旅館の方も良くすぐに店に入れていただき、カフェと旅館の部屋の中を説明しながら案内してくださいました。しかし、ここの営業時間などをうかがうと、やはり土日祝のみのカフェで12時〜16時、火・水曜日は宿泊ができないという現状でした。ここで話をうかがって、旅館の高垣さまは田舎でゆっくり過ごすことが好きで、のんびりした生活をしたいとおっしゃっていたので、そこまで店も開けず、のんびり営業をしていきたいのだと感じました。
2回目のフィールドワークで気づいたことは、1回目のフィールドワークでは観光資源を探そうとみんなで手分けして探して、どのようにしていくか考えていました。しかし、2回目のフィールドワークでは、実際に美咲町の方と話すことが多く、美咲町という町がどのようなところか、1回目よりも理解できたと思います。少しだけでもテーマを変え、視点を変えるだけで、別の町に見えるのだと思いました。今後のゼミでは、みんなが集めてきた情報をもとに、テーマに合った内容を完成させていけるように頑張っていきます。
まず、1日目はゼミ生の全員で町役場に行き、そこであらかじめテーマにあった質問を考えていたので、いくつか教えていただきました。そこで美咲町にあるカフェをいくつか教えていただきました。しかし、他のグループが考えたテーマについては、お話をうかがっていると、今の美咲町の現状では難しいことがわかりました。町役場の方のお話をうかがって、行政として観光にそれほど力を入れていないと感じました。実際、美咲町にはいくつか営業している店があるのですが、週に1~2日くらいしか営業しておらず、地域全体がそこまで観光に興味がないのではないかと思いました。ここで、地域の方の考えを何とかして変えていけないかなと考えました。
2日目に、実際にカフェに行ってきました。その中で「阿吽山房」という旅館の中にある、カフェに行ってきました。阿吽山房は、日本の棚田百選にも選ばれた、美咲町の広大な風景を擁する和風旅館です。100年以上前の古材をいたるところに使用し、5年の歳月をかけて個性的な宿に仕上げたそうです。阿吽山房へは、日々日本の山里の美しさと静けさを求めて、日本各地からお客さまが足を運ぶそうです。最近では、海外からのお客さまも増え、日本の山里の美しさに感動されているそうです。ここの旅館の方も良くすぐに店に入れていただき、カフェと旅館の部屋の中を説明しながら案内してくださいました。しかし、ここの営業時間などをうかがうと、やはり土日祝のみのカフェで12時〜16時、火・水曜日は宿泊ができないという現状でした。ここで話をうかがって、旅館の高垣さまは田舎でゆっくり過ごすことが好きで、のんびりした生活をしたいとおっしゃっていたので、そこまで店も開けず、のんびり営業をしていきたいのだと感じました。
2回目のフィールドワークで気づいたことは、1回目のフィールドワークでは観光資源を探そうとみんなで手分けして探して、どのようにしていくか考えていました。しかし、2回目のフィールドワークでは、実際に美咲町の方と話すことが多く、美咲町という町がどのようなところか、1回目よりも理解できたと思います。少しだけでもテーマを変え、視点を変えるだけで、別の町に見えるのだと思いました。今後のゼミでは、みんなが集めてきた情報をもとに、テーマに合った内容を完成させていけるように頑張っていきます。