2020年2月5日(水)10時から15時50分まで、南キャンパスのアッセンブリホールにおいて、国際観光学部第7期生の卒業研究発表会を開催しました。
 今年度の発表会は3部構成で、合計10ゼミ・13組・17人がこれまで重ねてきた研究の成果を披露しました。
 発表会は大谷学部長の挨拶から始まり、進行方法に関する説明の後、各ゼミからの発表へと移りました。
 会場内は、学生や教職員が4年生の発表内容に熱心に耳を傾け、発表後の質疑応答で大いに盛り上がりました。その後、休憩を挟んで午後の部へと進み、13組の発表をすべて終えた後、森重副学部長の閉会の挨拶により、全日程を盛況のうちに終了することが出来ました。
 なお、後日、来場者へ配布した評価アンケートを集計した結果、以下の発表者が各賞を受賞しました。
学部長賞  香川桃花さん(大谷ゼミ)
学術賞   三枝寛和さん(塩路ゼミ)
プレゼン賞 門前 周さん(和泉ゼミ)
独創賞   長澤天桜さん(森重ゼミ)
※この活動は、学部教育研究活動助成制度(阪南大学学会)の補助を受けています。

香川桃花さん(学部長賞)の研究概要

なぜ人はおみやげを買うのか

 近年、流通構造の変化やインターネット販売の普及に伴い、以前はその土地でしか購入できなかったものがどこでも容易に購入できるようになっている。そのため、そのようなものを現地でおみやげとして購入する価値が下がったとみることができる。
 しかし実態としては、おみやげの購入は活発に行われており、旅行・観光における「買物代」のうち半分近くがおみやげに使われている。
 そもそも人はなぜおみやげを購入するのだろうか。その背景にはどのようなニーズがあるのだろうか。観光が活発に行われる現代においてもおみやげという習慣が残り続けているのはなぜだろうか。
 本論文において筆者はまず、おみやげの定義・歴史・現状をめぐって議論した。そして、先行研究や各種統計から消費者のおみやげ購買の実態を整理するとともに、それに関わるニーズを探った。それらの議論を経て筆者は、人がおみやげを購入する理由が、自分自身の記念品として、またはその商品そのものの魅力を理由とする場合と、人間関係を良好にするための場合とがあることを明らかにした。

プログラム

10:00 オープニング(学部長挨拶:大谷先生)

<午前の部>コーディネーター:長谷川先生

10:10 門前周(和泉ゼミ)
「芸術祭のまちづくりの在り方~住民の満足度から考える瀬戸内国際芸術祭~」
10:30 大矢萌々華(堀内ゼミ)
「児童期教育が地域を作っていく力を育成する可能性~地域への愛着と外国人との関わり~」
10:50 古川英希(塩路ゼミ)
「『ダークフットパス』誕生への道〜日本における地域創生を超えて〜」
11:10 本山愛理・池田剛大(松村ゼミ)
「大阪フリンジフェスティバルの企画と実践」
昼食休憩(11:30~12:30)

<午後の部1>コーディネーター:コールドウェル先生

12:30

片山彩花(渡辺ゼミ) 
「三輪山伝説と観光」

12:50

梶原亜耶(鷲崎ゼミ) 
「ブライダルの歴史と現代のブライダルの形式」

13:10

中塩路勘太(段ゼミ) 
「虚偽報道(フェイクニュース)~SNS時代における表現の自由~」

13:30

長澤天桜(森重ゼミ) 
「SNS映えに頼りすぎない観光資源と人びとのあり方」

休憩(13:50~14:00)

<午後の部2>コーディネーター:福本先生

14:00

山本郁香(堀内ゼミ)
「接客の地域差:衣・食・住での違い」

14:20

塚田恵見・牧野あかり・出野萌々花・福永慎(李ゼミ)
「日本のシティホテルにおける顧客集客戦略」

14:40

三枝寛和(塩路ゼミ)
「日本における分散型ホテルの現状と課題~岡山県矢掛町を事例に~」

15:00 糸井一真(渡辺ゼミ)
「京都・奈良のお寺と仏像の良さを現代の若い世代に伝える」

15:20

香川桃花(大谷ゼミ)
「なぜ人はおみやげを買うのか」

15:40

コメント(副学部長:森重先生)

これまでの国際観光学部 卒業研究発表会は、以下をご覧ください