国内留学であっても、生活しなければ気づかないことがあります

 沖縄県の名桜大学に留学中の尾崎友紀さんから留学レポートが届きました。今月はゴールデンウィークから梅雨入りまでの様子を報告してくれています。沖縄というと「南国リゾート」のイメージがありますが、実際には報告にもあるように、慣れない気温と湿度の高さで、部屋のカビ対策を施さなければならないようで、留学して生活しなければわからないことを体験している様子がうかがえます。ただ、そうした環境に辟易するのでなく、沖縄の文化に浸るということで三線を習い始めるなど、留学生活を前向きに捉えている姿勢に感心します。引き続き、体調管理や感染防止に気を配りながら、沖縄で生活しないとわからないことを前向きに捉え、さまざまな経験をして欲しいと思います。(森重昌之)

留学先での様子

  • 散歩でよく訪れる東江海岸

  • 沖縄の文化を学ぶために購入した三線

  • 大学で見かけた強面のシーサー

※関連記事

沖縄生活の理想と現実

国際観光学部3年 尾﨑友紀

 沖縄県での生活が2か月目に入りました。梅雨入り、慣れない気温の高さ、新型コロナウイルスの感染拡大など、さまざまなことがあった1か月でした。今回のレポートでも、名桜大学での留学生活を紹介します。
 ゴールデンウィークから始まった5月ですが、梅雨入りと重なっていたので、予定していた海やバーベキュー、花火の予定が流れてしまい、ほとんどを部屋や家付近の散歩で過ごしました。大阪の梅雨とは違って、雨の日の湿気がとても多く、カビを恐れながら生活しています。除湿機を1日つけっ放しにし、湿気取りをすべてのタンスや引き出しに設置し、防カビ材を散布するなど、徹底した対策を施していたにもかかわらず、小物入れや木べら、姿見の裏などにカビが生えてしまいました。沖縄に住むことがあれば、カビと仲良くなる覚悟を持っていくべきだと思いました。
 今後も2週間ほど雨の予報が続いているので、これ以上被害が広がらないようにしたいです。また、6月に入ったとたん、34℃という最高気温の予報が出ているので、夏バテしないように対策していきたいです。まだ沖縄らしいカラッとした天気は体験できなさそうです。
 名桜大学から、ゴールデンウィーク明けから対面授業が主流になるとのことで、遠隔授業を受ける場合は事前の申請が必要になりました。もともと遠隔授業のみの講義があったのですが、対応が混乱し、教室がダブルブッキングしてしまうこともありました。また、5月末に出された緊急事態宣言によって、遠隔授業に移行すると思いましたが、遠隔授業と対面授業のハイブリッドの形態に戻っただけで、現在もキャンパスでの生活は続いています。
 また、「現代思想」という講義があるのですが、哲学や思想のおもしろさを学びました。先生と考え方が合っているので、どんどんのめり込んでしまいそうです。一番興味を持ったテーマは「自由について」で、今まで漠然と考えていたことが明確に言葉にされた感動は忘れられません。来月には興味のある思想についてのレポートの提出があるので、今から楽しみです。
 沖縄県に住むからには、沖縄文化に溺れてみたいと思ったので、三線を始めました。三線は中国から入ってきた楽器で、本土の三味線とはまた異なります。近くに教室があったので、教室に通い、私だけの三線を購入しました。稽古では古典である琉歌を習っていますが、家ではポップスを練習しています。また、ネイルをしているので、弦を押さえられるか不安でしたが、思ったより自在に弾けています。今はきらきら星と糸しか弾けませんが、これからたくさんの曲を練習したいです。大阪に帰っても一芸として続けていきたいと考えています。機会があれば、皆さんの前で披露したいです。
 またやーたい(またね)!