スポーツマネジメントコースとは

スポーツをビジネスの視点で学ぶ

社会的な健康意識の高まりや、スポーツが持つ教育的価値の認知により、人々のスポーツへの関心がかつてないほど高まっています。スポーツは今や世界的なビッグビジネス。スポーツ業界の大きな流れを見据え、ビジネスとして関わっていくことができる人材が求められています。スポーツビジネスの最前線を「流通学」で分析し、その成果を社会に発信するのがスポーツマネジメントコースの目的です。「将来はスポーツにかかわる仕事を」という声にこたえて、Jリーグやプロ野球の球団経営をテーマとしたシンポジウムを開催するなど、スポーツ最前線と交わる教育を実践しています。

コース概要

 スポーツは,世界共通の人類文化として,国民が生涯にわたり心身ともに健康で文化的な生活を営むうえで不可欠の活動となっている。スポーツがそなえるこの普遍的な性格は,いまやビジネスや科学の世界で花を開かせようとしている。Jリーグの発足とサッカー・ビジネスの成功は,スポーツにビジネスの視点が不可欠であることを示した。また,スポーツに科学のまなざしが注がれたことで,アスリートたちのパフォーマンスは飛躍的に向上した。
 こうしたスポーツの新しい発展を背景に,スポーツマネジメントコースでは,「スポーツでビジネスを学び,ビジネスでスポーツを育む」との教育目標のもとに,スポーツビジネスとスポーツ・フィールドにかかわる幅広い知識を身につけ,スポーツへの豊かな理解を通じて社会に貢献する人材を育成する。
 スポーツマネジメントコースには,学生のキャリアプランに対応すべく,「スポーツビジネス分野」・「フィールドマネジメント分野」が設けられている。さらに,「スポーツ文化分野」は,スポーツが世界共通の人類文化であることへの理解を促し,スポーツへの豊かな教養を育むことで学生のキャリアプラン形成に役立てることを目的としている。
 「スポーツビジネス分野」の講義科目は,プロスポーツクラブや地域スポーツクラブをはじめ,スポーツ用品産業などスポーツビジネス分野への就職を志向する学生を想定して編成されている。「フィールドマネジメント分野」の講義科目は,アスリートやコーチ,健康や運動の指導者を志向する学生を想定して編成されている。

カリキュラム・ポリシー

 スポーツマネジメントコースの各分野は,学生の異なるキャリアプランに対応している。とはいえ,これら3つの分野に共通する目的は,ビジネスとスポーツ科学の基礎知識にはじまって,スポーツの現場でのビジネスプランやコーチングプランのプレゼンテーション能力の習得に至るまで,「学び」と「実践」を結びつけながら,スポーツマネジメントへの理解を深めていくことである。
  1. 1年次ではビジネスとスポーツ科学の基礎的な知識をマスターする。スポーツビジネス分野では「スポーツマネジメント入門」が開講され,フィールドマネジメント分野では「スポーツ競技力入門」と「スポーツ技術論」が開講される。スポーツ文化分野ではスポーツと社会とのつながりを学ぶ「スポーツと社会1」が開講される。
  2. 2年次では,「学びを実践につなげる」ことを目標として,論理的な考え方を身につけるとともに,コミュニケーション能力を磨く。スポーツビジネス分野では「基礎及び応用スポーツマネジメント」・「スポーツ経営論(仮称)」が,フィールドマネジメント分野では「アスリートキャリア」・「スポーツトレーニング論」・「発育発達論」などが,スポーツ文化分野では「スポーツと社会2などが開講される。
  3. 3年次では,2年次にひきつづき,ゼミナールでの少人数による集団学習を基盤に,講義で提供されるスポーツ科学とマネジメント理論の系統的な「学び」とも協働させながら,「現場の事例で理論を語る」学習に取り組む。3年次・4年次向けに開講される講座は,スポーツビジネス分野では,「スポーツマネジメント・リサーチ」・「スポーツ産業論(仮称)」などであり,フィールドマネジメント分野では「コーチング論1・2」や「スポーツ生理学」・「ヘルスプロモーション論」などが開講される。
  4. 4年次では,3年次での学習をふまえ,スポーツマネジメントの現場にビジネスプランやコーチングプラン,フィットネスプランを提案できるよう,地域に生活する人々のスポーツへの関心とアスリートの社会への関心を結びつける教育に取り組む。

コース一覧

ブランド・マーケティングコース

ブランド=価値を中心に「売れる仕組み」を創り出すための理論と知識を身につけ、実社会での学びを通じてビジネスで通用する企画力を養います。

サービスマネジメントコース

サービス産業でのビジネス形態や産業構造の理解、会計・経営の専門知識など、マネジメントの現場に不可欠な知識と技能を実践的に学びます。

スポーツマネジメントコース

スポーツをビジネスとして捉え、大学・地域スポーツの発展に取り組みながら、スポーツを活性化させるために必要な専門知識と創造力を培います。