流通学部の教育目的

財・資金の流通のスピード化、システム化、グローバル化の時代にふさわしい知識とコミュニケーション能力を持った人間性豊かなビジネスパーソンの育成

アドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針)

流通学部は「財・資金の流通のスピード化、システム化、グローバル化の時代にふさわしい知識とコミュニケーション能力を持った人間性豊かなビジネスパーソンの育成」を目的としている。この目的を達成するため、学力試験だけでなく、人物の適性・能力や意欲を面接によって問う試験等、様々な入試制度によって評価し、選抜する。

求める具体的な学生像

流通学部の求める学生像は以下をすべて満たす人物である。
  1. 将来、ファッション・ブランド、サービス、スポーツに関するビジネスの各分野に強い関心を持ち、具体的かつ理論的に学びたいという意欲を持っていること
  2. 将来のために必要な専門知識や判断力、そしてコミュニケーション能力等を本学部での学びを通して身につけると同時に、さらにそうした能力を磨き発展させていきたいと意識し、チャレンジ精神あふれる積極的思考並びに行動力を持っていること
  3. 流通学部での学びを充実させ効果的にするために、特にコミュニケーション能力の最も基本を成す「国語読解力」を高めることや語学力向上のための日々の取り組み、また新聞・雑誌の購読および読書機会の創出に意欲的であること

入学者に求める能力および資質

知識・技能
  • AP1:高等学校で履修した主要教科・科目について、教科書レベルの基礎的な知識を有している。
思考力・判断力・表現力
  • AP2:ファッション・ブランド、サービス、スポーツに関するビジネスの各分野における事象に対して多面的に考察し、自分の考えをまとめ、表現することができる。
  • AP3:自分の考えを日本語で他者に分かりやすく文章やプレゼンテーションで表現できる。
主体性を持って多様な人と協働して学ぶ態度
  • AP4:ファッション・ブランド、サービス、スポーツに関するビジネスの各分野における様々な問題に関心を持っており、フィールドリサーチやアンケート調査等を通じて新たな知見を見出したいと考えている。
  • AP5:将来、本学で身に付けた知識をビジネスの各分野における様々な問題の解決に役立てたいと考えている。

総合型選抜入試

総合選抜型入試
流通学部の求める学生像に合致し、自分自身の持つ長所を的確に伝え、かつそれを伸長させるために入学後にどのような活動を為すかを的確に伝えることができる者を提出書類、プレゼンテーションおよび口頭試問等により評価し、選抜する。
資格活用型選抜入試
流通学部が求める学生像に合致し、本学が定める資格のいずれか1つを取得している者を口頭試問等により評価し、選抜する。
スポーツ特別推薦入試
高等学校において課外活動として特定の種目のクラブに所属し、活動の実績を持ち、入学後も本学の当該クラブ活動を継続する意志のある者を、口頭試問等により評価し、選抜する。
スポーツ・文化推薦入試
高等学校において課外活動として特定の種目のクラブに所属し、活動の実績を持ち、入学後も本学の当該クラブ活動を継続する意志のある者を、口頭試問等により評価し、選抜する。

学校推薦型選抜入試

公募制推薦入試
学力試験、調査書等の提出書類および取得した資格によって総合的に評価し、選抜する。
指定校推薦入試
高等学校からの推薦を得るに至った努力・活動・実績をもとに流通学部に入学後も継続して学修する意欲の高い者を口頭試問等により評価し、選抜する。

一般選抜入試

一般入試
流通学部で学ぶための基礎的な知識や思考力がある者を学力試験により選抜する。
大学入学共通テスト利用入試
流通学部で学ぶための基礎的な知識や思考力がある者を大学入学共通テストの結果により選抜する。

その他

外国人留学生入試
流通学部の教育目的を理解し、流通学部で学びたいと強く希望する者を口頭試問等により評価し、選抜する。
3年次編入学試験
すでに大学や短期大学等で学んだ学生で、流通学部での学修に強い目的意識をもつ者を口頭試問等により評価し、選抜する。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施方針)

 流通学部は、グローバル社会や地域社会に対応した流通に関わるビジネス理論と実践力の修得に加えて、人間性豊かなコミュニケーション能力を持ったビジネスパーソンの育成を教育目的としている。より具体的には、グローバル社会の抱えるさまざまな問題や課題に対して問題意識を持ち、論理的な考え方に基づく課題解決へ向けた実践的な行動を起こすために必要なコミュニケーション力を積極的に身に着け、何事にも立ち向かっていくチャンレンジ精神あふれる人材を育成することを念頭においている。
 その教育目的を達成するため、ブランド・マーケティングコース、サービスマネジメントコース、スポーツマネジメントコースの3コースを設定し、入門・基礎から専門・実践へと段階的に学ぶことができるカリキュラム編成をしている。その際、学生の学修とその成果についての評価はシラバスで「成績評価基準」として明記され、それぞれの科目の目的および達成すべき質的水準及び具体的実施方法などについても定めている。

初年次教育

 入学生のスムーズな大学生活への移行を促しコミュニケーションを図るために、少人数のクラス編成による「プレゼミ1」および「プレゼミ2」を開講する。また、専門科目の学修の基礎となる科目としての位置づけである「ビジネス入門1」および「ビジネス入門2」は、ビジネスの全体をわかりやすく学ぶことを目的とした講義科目である。

専門教育

 学生は上記3コースのいずれかに所属し、当該所属コースにおける体系的学修を通じて、専門的理論・知識・技術を身につけ、情報読解力、論理的思考力を養う。
「ビジネス入門1」「ビジネス入門2」で流通学部のすべての学生がビジネスの基礎を学び、「基礎マーケティング」、「基礎マネジメント」、「基礎スポーツマネジメント」といったそれぞれのコース必修科目によって専門知識の基礎を築き、後に続く専門科目への導入を容易にしている。

ブランド・マーケティングコース

 マーケティングやファッション・ブランドに関する理論や知識および技術の修得はもとより、基本的な市場調査やフィールドリサーチなどの消費者行動へのアプローチ手法を自らが経験することで、マーケティング戦略やブランド戦略とは何かを体感してもらうことを目指している。専門科目として「ファッション・ブランド」「マーケティング」「流通・ビジネス」の3分野を設定し、入学後から将来に向けての学びを実感してもらうために、それぞれの科目のレベルや学習到達度に応じた適切な科目を提供する。

サービスマネジメントコース

 専門科目として、ホスピタリティ・サービス産業の具体的なビジネスについて学ぶ「サービスビジネス」分野と経営・会計などの「マネジメント」分野について学ぶ科目が設置されている。これらの科目をバランスよく修得することによって、ブライダル・飲食等のサービス産業におけるマネジメント層の人材育成を行う。

スポーツマネジメントコース

 ビジネスとスポーツ科学の基礎知識にはじまって、スポーツの現場でのビジネスプランやコーチングプランのプレゼンテーション能力の修得に至るまで、「学び」と「実践」を結びつけながら、スポーツマネジメントへの理解を深めていくことを目的とする。専門科目として、「スポーツ教養・マネジメント」分野、「アスリートパフォーマンス」分野を設置し、学生の異なるキャリアプランに対応している。

ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)

 専門的理論・知識・技術を修得し、問題意識を持ち課題解決へ向けた実践的な行動力、必要なコミュニケーション能力、チャレンジ精神を身につけた学生に学位を授与する。具体的には以下に示した能力を養成する。

知識・理解

 各学生は、ブランド・マーケティングコース、サービスマネジメントコース、スポーツマネジメントコースのいずれかのコースに所属し、当該所属コースにおける体系的学習を通じて、専門的理論・知識・技術を身につける。

汎用的技能

  1. 情報読解力
    社会に関する情報を収集し、選択・加工・整理し、適切な情報として発信することができる。
  2. 課題解決力
    深い洞察力を持ち、多様な社会についてグローバルな視野で考察することにより課題を明らかにし、課題解決に必要な情報を収集・分析・整理し、解決する方策を計画することができる。
  3. 論理的思考力
    社会現象を情報や知識を利用して、筋道を立てて論理的に考え表現することができる。
  4. コミュニケーション能力
    専門科目のみならず一般教育の多面的履修を通して幅広く深い教養を身につけ、外国の経済社会事情にも通じて、グローバルな視点を持ち、他者とコミュニケーションをとることができる。

態度・志向性

  1. 多様性の理解と協調性
    問題意識を持ち、多様な組織の中で自己と他者の意見の違いや立場の違いを理解し、課題解決へ向けて多くの人々と協調・協働しながら目的を達成することができる。
  2. 社会的責任
    社会の一員であるという意識を持ち、ビジネスの専門知識をもとに社会に貢献し、社会に対して責任を果たすことができる。
  3. チャレンジ精神
    新しいことに取り組み、または、高い目標に立ち向かい、行動力を持って試行錯誤し、計画を遂行することができる。

総合的な学習経験と創造的思考力

これまでに獲得した知識・技能・態度等を総合的に活用し、課題解決へ向けた実践的な行動をとることができる。