「海外インターンシップ ベトナムコース」の魅力について、担当教員の経済学部 三木より紹介します。

ベトナムコースのご紹介

 ベトナム経済の中心地・ホーチミンで1か月間みっちり働いていただく海外インターンシッププログラムです。日系企業が多数進出し、大きな日本人向けマーケットが存在するにも関わらず、一方で日本人の絶対数が不足しているベトナムでは「日本人幹部は忙しくてそこまでできないが、それでも日本人でないとこなせない仕事」が存在します。参加者にはそれらの業務を担当してもらうと同時に、顧客訪問への同行や現地ローカル社員との交流、日々の海外での生活、等を通じ、グローバル企業のダイナミクスを感じることにより、グローバル人材へと成長するためのマインドを醸成していただきます。
 あらゆる業種にとって、今やグローバル化や海外進出は避けて通れない時代となっています。もし将来海外で活躍することを目指すのでれば、できるだけ早い時期に(留学や旅行ではなく)海外における「ビジネスの現場」に身をおき、どのようなスキルや知識が必要なのか、実践から学ぶことはとても有用です。各国の経済状況や文化を実際に体験し、働き方の違いを学び、また自ら貪欲にまた積極的に学ぶ姿勢をもって参加すれば、今後ますますニーズが高まる「グローバル人材」に1歩近づくことができます。

 一部の訪問先においてはPBL(Project Based Learning)の要素を積極的に取り入れます。すなわち、単に日常業務を担当するだけではなく、企業のお困りごとや課題に対し、学生の立場で解決を図る内容を含んだ研修となります。
 なお、海外インターンシップではありますが、英語については各社とも「できるに越したことはない」というスタンスです。英語力のある人材よりは、受け身の姿勢ではなく「自ら考え行動する人材」が求められています。

ベトナムコースの大きな特徴

1.厳選した派遣先企業

 他大学の海外インターンシッププログラムの場合、その運営のほとんどを外部業者に任せることが多く、その場合当然受入先も外部業者任せになります。その結果、社会人としての厳しい就業体験ではなく、単なる語学研修代わりあるいは現地生活体験程度に終わるケースが散見されます。また大学を経由せず学生が個人で申し込むインターンシッププログラムの場合、受入企業側が安価な労働力としてこき使うというケースもあると聞いています。そのようなことがないよう、このベトナムインターンシップでは、指導教員が全ての派遣先に自ら出向き、受入責任者と事前面談を行うことにより、責任ある受入と指導をいただける訪問先を厳選しています。

2.リーズナブルな価格設定

 上記1.のように、通常のインターンシップに比べ、受入先選定とレベル維持に多くの手間とコストをかけていますが、大学予算より教員帯同旅費や委託費等をご負担いただいていることに加え、営利を目的としたインターンシップ斡旋業者が介在しないため、学生の立場から見ると安価な価格設定となっています。

3.阪南大生のためのプログラム

 通常の海外インターンシッププログラムの場合、多くの初対面の他大学生に混じって本学学生が参加することになりますが、このプログラムは本学からの参加メンバー同士が前期授業を通じて仲良くなった上で日本から出発できるため、現地で孤独感を味わうようなことはありません。

4.充実した集合研修

 ベトナムに進出している日系企業への訪問や、現地で活躍する日本人ビジネスマンとの夕食会を通じ、異国で働くことの楽しさや難しさについて学ぶことができます。

5.現地日本語学校学生・他大学インターンシップ生との交流

 現地の日本語学校で学ぶベトナム人学生との交流会を実施します。現地の文化や習慣を学ぶ「異文化交流」の良い機会であると同時に、真摯に日本語を学ぶ姿勢に触発されることでしょう。また、若干名の他校生にも同じインターンシッププログラムに参加してもらう予定です。他校生と互いに競争し切磋琢磨する場面が出てくるかもしれません。

ホーチミンの魅力

 ホーチミンの一番の魅力は「新旧が入り混じった活気ある街」というところだと思います。植民地時代から残る歴史的建造物や市場と近代的高層ビルが同居し、ごちゃまぜになりながら老いも若きも一生懸命生きている、エネルギーあふれる街です。また、まだまだいろいろな面で未整備なところが多く、日常生活で不便を感じることもありますが、それが逆に将来に向けての成長可能性であり、またビジネスチャンスでもあります。

 食事は、ローカルレストランであれば1食4〜5万ドン(250〜300円程度)で食べることができます。中国経験の長い私から見ると、ベトナム料理は「中華料理の亜流」にしか見えないので、中華料理が食べられる人であれば、基本的に美味しく食べられると思います。但し、独特の香辛料や香りつき野菜(タイ語の「パクチー」という呼び名が有名です。中国語では香菜(シャンツァイ)、英語ではコリアンダーと呼ばれます)が使われているため、香りの強い食べ物が苦手な人には向きません。それでも、通常はすぐ慣れますし、どうしても受け付けない人はパクチーを抜いてもらうことも可能です。

 もしどうしてもベトナム料理が口に合わなければ「丸亀製麺」をはじめ日本食も(割高ではありますが)食べることができます。丸亀製麺では5〜10万ドンあれば日本と変わらないうどんを食べることが可能ですし、現地流に若干アレンジされた面白いうどんも食べることができます(逆に丸亀製麺でパクチーをセルフで後乗せすることも可能)。また、過去フランスの植民地だった影響でコーヒー・パン文化が根付いており、街中にカフェがたくさんありますので、カフェめぐりをして自分のお気に入りカフェを見つけるのも楽しいと思います。